うらべ‐の‐すえたけ【卜部季武】
[950〜1022]平安中期の武士。通称、六郎。源頼光の四天王の一人。大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)征伐で有名。
うらまつ‐こぜん【裏松固禅】
[1736〜1804]江戸後期の有職(ゆうそく)故実家。京都の人。名は光世。固禅は法号。宝暦事件に連座し永蟄居(えいちっきょ)、以後故実研究に専念。天明8年(1788)内裏焼失の際、その研究が採...
うんけい【運慶】
[?〜1223]平安末期から鎌倉初期にかけての仏師。康慶の子。慶派の中心的仏師として活躍。豪放な力強さと写実に特色があり、鎌倉新様式を築いた。作品に東大寺南大門の金剛力士像、興福寺北円堂の無著像...
うんしょう【雲照】
[1827〜1909]真言宗の僧。出雲(いずも)の人。姓は渡辺。明治初期の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)に反対して仏教の復興に努め、真言宗の統一を図った。十善会・目白僧園などの創立者。著「大日本国...
えいさい【栄西】
[1141〜1215]平安末・鎌倉初期の僧。備中(びっちゅう)の人。字(あざな)は明庵。日本臨済宗の祖。はじめ比叡山で天台密教を学んだ。二度宋(そう)に渡って禅を学び、帰国後、博多に聖福寺、京都...
えいぞん【叡尊/睿尊】
[1201〜1290]鎌倉中期の律宗の僧。大和の人。戒律の復興に努め、律宗の中興。貧民・病人の救済や殺生禁断に功績があり、また蒙古襲来で神風を祈願。西大寺を再興。著「感身学正記」など。興正菩薩(...
えいふく‐もんいん【永福門院】
[1271〜1342]鎌倉後期の女流歌人。伏見天皇の中宮。西園寺実兼の長女。名は鏱子(しょうし)。玉葉集・風雅集の代表歌人。
えうん【恵運】
[798〜869]平安前期の真言宗の僧。山城の人。承和9年(842)入唐し、青竜寺の義真から灌頂(かんじょう)を受け、経典・仏像などを請来(しょうらい)。のち、安祥寺を開き、安祥寺僧都(そうず)...
えがわ‐たろうざえもん【江川太郎左衛門】
[1801〜1855]江戸後期の砲術家。伊豆韮山(にらやま)の代官。名は英竜(ひでたつ)。号、坦庵(たんあん)。高島秋帆(たかしましゅうはん)に砲術を学び、江戸で教授。門下に佐久間象山・木戸孝允...
えきん【絵金】
[1812〜1876]幕末から明治初期の町絵師。土佐の生まれ。本姓は弘瀬、通称は金蔵。絵金は俗称。江戸で狩野派に学び、土佐に帰って芝居絵に怪奇的で特異な画風を展開した。