おおまえだ‐の‐えいごろう【大前田英五郎】
[1793〜1874]江戸末期の博徒(ばくと)。上野(こうずけ)国勢多郡宮城村大前田(現前橋市)の人。15歳で地元の博徒を殺して逃走。のちに名古屋を中心に勢力をもった。
おかだ‐べいさんじん【岡田米山人】
[1744〜1820]江戸後期の画家。大坂の人。名は国、字(あざな)は士彦、通称、彦兵衛。伊勢の津藩に仕えた。画趣は明るく放胆で、田能村竹田(たのむらちくでん)に影響を与えた。
かとう‐ちかげ【加藤千蔭】
[1735〜1808]江戸中期の歌人・国学者。江戸の人。本姓は橘(たちばな)氏で、枝直(えなお)の子。号、朮園(うけらぞの)・芳宜園(はぎぞの)。町奉行所吟味方を務めながら、賀茂真淵(かものまぶ...
かとう‐ゆきこ【加藤幸子】
[1936〜2024]小説家。北海道の生まれ。本姓、白木。北京で暮らした少女時代を描いた「夢の壁」で芥川賞受賞。「尾崎翠(おさきみどり)の感覚世界」で芸術選奨。他に「野餓鬼(のがき)のいた村」「...
カルデロン【Pedro Calderon de la Barca】
[1600〜1681]スペインの劇作家。スペイン演劇の黄金時代を築いた。作「人生は夢」「サラメーアの村長」など。
きたむら‐とうこく【北村透谷】
[1868〜1894]詩人・評論家。神奈川の生まれ。本名、門太郎。自由民権運動に加わった後、「楚囚之詩」を発表。島崎藤村らと「文学界」で活躍。近代ロマン主義文学の中心となったが、自殺。長詩「蓬莱...
きちや【吉弥】
江戸初期、延宝年間(1673〜1681)の名女形(おやま)、上村吉弥。 1 「吉弥笠」の略。 2 「吉弥結び」の略。
きのくに‐や【紀伊国屋/紀国屋】
⇒紀国屋文左衛門(きのくにやぶんざえもん) (紀伊国屋)歌舞伎俳優の沢村宗十郎とその系統の俳優たちの屋号。
き‐の‐ときぶみ【紀時文】
平安中期の歌人。貫之(つらゆき)の子。梨壺(なしつぼ)の五人の一人。村上天皇の勅により万葉集の訓釈を行い、また後撰集を撰進。生没年未詳。
きむら‐しょうはち【木村荘八】
[1893〜1958]洋画家。東京の生まれ。岸田劉生とともにフュウザン会の結成に参加。のち春陽会会員として活躍。挿絵や随筆にもすぐれた。著「東京繁昌記」など。直木賞作家の木村荘十は異母弟に当たる。