かいけい【快慶】
鎌倉前期の仏師。号、安阿弥(あんなみ)。運慶の父康慶の弟子といわれる。作風は運慶の剛健な表現に対して、安阿弥様とよばれる理知的で流麗な形式美を見せ、後世の仏像様式に大きな影響を与えた。作品に浄土...
かいこう‐たけし【開高健】
[1930〜1989]小説家。大阪の生まれ。「裸の王様」で芥川賞受賞。ベトナム戦争の取材など、行動派の作家として活躍。他に「パニック」「輝ける闇」「夏の闇」など。
かたやま‐とうくま【片山東熊】
[1855〜1917]建築家。山口の生まれ。ネオルネサンス・ネオバロック様式を得意とし、作品に奈良・京都・東京国立博物館や旧赤坂離宮などがある。
かねいえ【金家】
近世初期の鐔工(たんこう)。山城の人。鐔(つば)に少量の金・銀・銅などを象眼し、絵画風の文様を初めて取り入れた。生没年未詳。
かのう‐えいとく【狩野永徳】
[1543〜1590]安土桃山時代の画家。名は州信(くにのぶ)。松栄(直信)の子。祖父元信の期待を一身に受け、早くから画才を発揮。織田・豊臣氏に仕え、安土城・大坂城・聚楽第(じゅらくだい)などの...
かのう‐さんらく【狩野山楽】
[1559〜1635]安土桃山時代から江戸初期にかけての画家。近江(おうみ)の人。名は光頼。豊臣秀吉に画才を認められ、狩野永徳に学んで、豊臣・徳川家関係の障壁画を数多く描いた。画風は桃山障壁画様...
かのう‐たんゆう【狩野探幽】
[1602〜1674]江戸初期の画家。鍛冶橋狩野派の祖。京都の人。名は守信。幼名、采女(うねめ)。孝信の長男。永徳の孫。江戸に出て幕府御用絵師となり、桃山時代の豪壮豪麗な様式に対して、瀟洒(しょ...
かのう‐もとのぶ【狩野元信】
[1476〜1559]室町後期の画家。正信の子。漢画様式に土佐派大和絵の手法を取り入れて両者の融合を図り、次代の桃山障壁画における狩野派の画風と活躍の基礎を築いた。作品に大徳寺大仙院客殿襖絵の「...
からすまる‐みつひろ【烏丸光広】
[1579〜1638]江戸初期の歌人。公卿。京都の人。和歌を細川幽斎に学ぶ。書にもすぐれ、上代和様の名筆。家集「黄葉和歌集」、歌道書「耳底記(にていき)」など。
きくち‐せいし【菊池正士】
[1902〜1974]実験物理学者。東京の生まれ。菊池大麓(だいろく)の四男。大阪大学教授。雲母を用いた電子線回折を研究し、菊池線・菊池帯などの菊池図形とよばれる回折模様を発見。ドイツ留学後、大...