かすが‐まさじ【春日政治】
[1878〜1962]国語学者。長野の生まれ。奈良女高師・九大教授。平安初期の古経典を研究、訓点語学の基礎を築く。「西大寺本金光明最勝王経古点の国語学的研究」で学士院賞。他に「仮名発達史序説」など。
くにさだ‐ちゅうじ【国定忠次】
[1810〜1851]江戸末期の侠客。上野(こうずけ)の国定村の人。本名、長岡忠次郎。賭場(とば)荒らし・関所破りなどの罪で磔(はりつけ)の刑に処せられた。後世、講談・浪曲・芝居などに脚色。国...
しきだ‐としはる【敷田年治】
[1817〜1902]幕末・明治期の国学者。豊前(ぶぜん)の人。号、百園。帆足万里(ほあしばんり)に師事。著「音韻啓蒙」「古事記標註」など。
すずき‐ぶんじ【鈴木文治】
[1885〜1946]労働運動家。宮城の生まれ。大正元年(1912)友愛会(のち日本労働総同盟)を設立、会長を務めた。社会民衆党創立に参画、同党および社会大衆党代議士。
とくがわ‐いえはる【徳川家治】
[1737〜1786]江戸幕府第10代将軍。在職1760〜1786。家重の長男。田沼意次(たぬまおきつぐ)が政治の実権を握り、商品経済の発展をみたが、他方、綱紀の退廃を招いた。
まえた‐かんじ【前田寛治】
[1896〜1930]洋画家。鳥取の生まれ。フランスに留学し、クールベやアングルに傾倒。独自の写実主義を目ざしたが、しだいに主観表現に向かった。
まちだ‐ちゅうじ【町田忠治】
[1863〜1946]政治家。秋田の生まれ。「朝野新聞」「郵便報知新聞」記者を経て東洋経済新報社を創立。のち、政界に入り、農相・商工相などを歴任。昭和20年(1945)日本進歩党を結成、総裁とな...
むとう‐さんじ【武藤山治】
[1867〜1934]実業家・政治家。愛知の生まれ。鐘淵(かねがふち)紡績社長。のち、政界浄化を志して実業同志会を組織し、衆議院議員となる。「時事新報」社長。政界革新を主張し、暗殺された。
ゆうき‐しょうじ【結城昌治】
[1927〜1996]小説家。東京の生まれ。本名、田村幸雄。推理小説やスパイ小説を数多く発表し人気作家となる。硬質の作風で、日本のハードボイルドの先駆者と呼ばれた。「軍旗はためく下に」で直木賞受...
よしおか‐おさむ【吉岡治】
[1934〜2010]作詞家。山口の生まれ。サトウ・ハチローに師事。代表作は歌謡曲「真赤な太陽」「さざんかの宿」「天城越え」、童謡「あわてんぼうのサンタクロース」など。紫綬褒章受章。