えむら‐ほっかい【江村北海】
[1713〜1788]江戸中期の儒学者・漢詩人。名は綬。播磨(はりま)の人。宮津藩に仕えたが、のち退任し、京都に住み、漢詩文の普及に尽くした。著「日本詩史」「日本詩選」など。
かたやま‐ほっかい【片山北海】
[1723〜1790]江戸中期の儒学者。越後の人。折衷学派を奉じ、大坂で儒学を講じた。詩社の混沌社を結成。
かわぐち‐えかい【河口慧海】
[1866〜1945]仏教学者・探検家。大阪の生まれ。仏教の原典研究を志し、鎖国状態のチベットに二度入国。多数の仏典を持ち帰り、仏教学の発展に寄与。著「西蔵(チベット)旅行記」など。
ぎおん‐なんかい【祇園南海】
[1677〜1751]江戸中期の漢詩人・文人画家。紀伊の人。名は瑜(ゆ)・正卿(せいけい)。字(あざな)は伯玉。木下順庵の門下。紀伊藩の儒官。中国、元・明の文人画風を学び、日本文人画の開拓者とさ...
こん‐ひでみ【今日出海】
[1903〜1984]小説家・評論家。北海道の生まれ。東光(とうこう)の弟。戦後、文部省に入省し、昭和43年(1968)文化庁初代長官となり文化行政に貢献する。「天皇の帽子」で直木賞受賞。他に「...
しゅう‐ふつかい【周仏海】
[1897〜1948]中国の政治家。湖南省の人。日本留学後、国民党中央執行委員。のち、汪兆銘とともに重慶を脱出して南京政府の樹立に参加。第二次大戦後、戦犯として逮捕され、獄死。チョウ=フォウハイ。
チョウ‐フォウハイ【周仏海】
⇒しゅうふつかい(周仏海)
てんかい【天海】
[1536〜1643]江戸初期の天台宗の僧。会津の人。号、南光坊。勅諡(ちょくし)号、慈眼大師。徳川家康に重んじられ、政務にも参加。家康の死後、東照大権現を贈号、日光山に改葬し輪王寺を中興。江戸...
にんがい【仁海】
[951〜1046]平安中期の真言宗の僧。和泉(いずみ)の人。小野流の始祖。通称、小野僧正・雨僧正。高野山で修行し、京都醍醐寺の元杲(げんごう)に師事、小野に曼荼羅(まんだら)寺(のちの随心院)...
よだ‐がっかい【依田学海】
[1834〜1909]漢学者・演劇評論家。江戸の生まれ。名は朝宗。字(あざな)は百川(ひゃくせん)、のちこれを本名とした。演劇改良運動に尽力。戯曲「吉野拾遺名歌誉」など。