さくらま‐みちお【桜間道雄】
[1897〜1983]能楽師。シテ方金春流。熊本の生まれ。桜間左陣・桜間弓川に師事。巧緻(こうち)・艶麗な芸風と、独自な曲の解釈を特色とした。
さだ‐かいせき【佐田介石】
[1818〜1882]浄土真宗の僧、国粋主義者。肥後の人。仏教の須弥山(しゅみせん)説をもって地動説を排斥し、独自の経済論をもって国産品愛用運動を起こした。著「栽培経済論」など。
さとう‐さたろう【佐藤佐太郎】
[1909〜1987]歌人。宮城の生まれ。「アララギ」に入会し、斎藤茂吉に師事。芸術派的な独自の歌風を確立した。歌集「歩道」「帰潮」「開冬」など。
サーバー【James Grover Thurber】
[1894〜1961]米国の小説家。機械文明社会に生きる人間を深い洞察力と独自のユーモアで描いた。作「セックスは必要か」「サーバーの犬たち」など。
しばた‐ぜしん【柴田是真】
[1807〜1891]幕末から明治の漆芸家・日本画家。江戸の人。通称、順蔵。蒔絵(まきえ)に新境地を示したほか、和紙の上に色漆で描く独自の漆絵を創始。作「茨木童子図額」など。
シベリウス【Jean Julius Christian Sibelius】
[1865〜1957]フィンランドの作曲家。祖国の歴史・自然を基調に、民族主義的な独自の世界を確立した。交響詩「フィンランディア」「タピオラ」など。
しまお‐としお【島尾敏雄】
[1917〜1986]小説家。神奈川の生まれ。戦争体験を描いて作家としての地位を確立。超現実的な作風を示す一方、心因性疾患の妻との生活を描き、独自の世界を築いた。作「出発は遂に訪れず」「死の棘(...
シュトラウス【Richard Georg Strauss】
[1864〜1949]ドイツの作曲家・指揮者。ドイツ後期ロマン派の代表者。リストやワグナーの影響を基礎に、官能的・色彩的な独自の境地を開いた。作品に交響詩「英雄の生涯」「ドン=ファン」、オペラ「...
シュビッタース【Kurt Schwitters】
[1887〜1948]ドイツの芸術家。ダダイスムの運動に参加。雑多な素材による独自のコラージュ作品を作り、素材とした印刷物の断片の文字から、それらをメルツと呼んだ。→メルツバウ
シュルツ【Bruno Schulz】
[1892〜1942]ポーランドのユダヤ系作家。実験的な手法を用いて、幻想的な独自の世界を描いた。ゲシュタポにより射殺されたが、生前に発表した短編集「肉桂色の店」「クレプシドラ‐サナトリウム」が...