なかがわ‐かずまさ【中川一政】
[1893〜1991]洋画家。東京の生まれ。春陽会の創立に参加。躍動感あふれる筆触と独自の詩情で知られる。日本画・随筆・書・陶芸などでも活躍。文化勲章受章。
なかがわ‐のぶお【中川信夫】
[1905〜1984]映画監督。京都の生まれ。榎本健一の出演作を数多く手がけ、テンポのよいギャグを連発する作品で庶民の人気を集めた。戦後はさまざまなジャンルの作品を生み出し、特に怪談映画で高い評...
なかがわ‐よいち【中河与一】
[1897〜1994]小説家。香川の生まれ。川端康成・横光利一らと「文芸時代」を創刊。新感覚派の旗手として活躍。戦時下は民族主義に傾いた。作「天の夕顔」「失楽の庭」など。
なかがわ‐りえこ【中川李枝子】
[1935〜 ]児童文学作家。北海道の生まれ。保育園勤務のかたわら童話を執筆、「いやいやえん」で野間児童文芸推奨作品賞・厚生大臣賞などを受賞。2匹の野ネズミを主人公にした「ぐりとぐら」シリーズは...
なかざと‐かいざん【中里介山】
[1885〜1944]小説家。東京の生まれ。本名、弥之助。キリスト教・仏教・社会主義を遍歴。大長編「大菩薩峠(だいぼさつとうげ)」は大衆文学の代表作。
なかざと‐つねこ【中里恒子】
[1909〜1987]小説家。神奈川の生まれ。「乗合馬車」で女性で初の芥川賞受賞。生を見据える作風が晩年に開花した。小説「歌枕」「誰袖草(たがそでそう)」など。
なかざわ‐けい【中沢けい】
[1959〜 ]小説家。神奈川の生まれ。本名、本田恵美子。高校生の恋愛と性体験を描いた自伝的小説「海を感じる時」でデビュー、ベストセラーとなる。他に「野ぶどうを摘む」「水平線上にて」「豆畑の昼」など。
なかざわ‐よしお【中沢良夫】
[1883〜1966]応用化学者。東京の生まれ。京都帝大教授、京都工芸繊維大学長を歴任。全国中等学校野球大会の創設に尽力し、昭和23年(1948)全国高等学校野球連盟の会長に就任。高校野球の発展...
なかざわ‐りんせん【中沢臨川】
[1878〜1920]評論家。長野の生まれ。本名、重雄。19世紀後半の西欧文芸・思想を紹介。評論「鬢華(びんげ)集」「破壊と建設」、評伝「トルストイ」「ベルグソン」など。
なかじま‐あつし【中島敦】
[1909〜1942]小説家。東京の生まれ。中国の史実・古典に題材を求めた作品を書いたが夭折(ようせつ)、死後再評価された。作「李陵(りりょう)」「山月記」「光と風と夢」など。