えとう‐じゅん【江藤淳】
[1932〜1999]文芸評論家。東京の生まれ。本名、江頭淳夫(えがしらあつお)。保守主義を代表する評論家。昭和51年(1976)芸術院賞受賞。日本文芸家協会理事長などを歴任するが、夫人の死後、...
エミネスク【Mihai Eminescu】
[1850〜1889]ルーマニアの国民詩人。貧窮のなかで、ルーマニア語の美しさを駆使した叙情詩を残した。のち、精神を病み数年の闘病生活を経て死亡。作「金星」「不毛の天才」など。
えん‐しょう【袁紹】
[?〜202]中国、後漢末の群雄の一人。汝南汝陽の人。霊帝の没後、宮廷の宦官(かんがん)勢力を一掃。献帝を擁した董卓(とうたく)を倒した。のち曹操(そうそう)と対立し、官渡の戦いで大敗、病死した。
おう‐ちょうめい【汪兆銘】
[1883〜1944]中国の政治家。番禺県(広東省)の人。字(あざな)は精衛。法政大学在学中に中国革命同盟会に加入。国民党結成後は同党左派の中心。のち日中戦争が始まると和平救国を唱えて、日本との...
おおはら‐とみえ【大原富枝】
[1912〜2000]小説家。高知の生まれ。結核による闘病生活のなかで作品を発表し、「ストマイつんぼ」で女流文学賞受賞。「婉という女」で毎日出版文化賞・野間文芸賞受賞。他に「イェルザレムの夜」「...
おかもと‐かのこ【岡本かの子】
[1889〜1939]小説家・歌人。東京の生まれ。本名、カノ。女学校在学中から新詩社に参加、「明星」「スバル」に短歌を発表。漫画家岡本一平と結婚。仏教の研究家としても知られる。歌集「かろきねたみ...
おきた‐そうじ【沖田総司】
[1844〜1868]江戸末期の新撰組隊士。奥州白河藩を脱藩し、新撰組設立当初から参加。近藤勇の刑死後、江戸で肺病により没。天然理心流の剣法にすぐれ、池田屋事件で活躍。
かく‐きょへい【霍去病】
[前140ころ〜前117]中国、前漢の武将。平陽の人。衛青の甥(おい)。6回にわたって北西辺の匈奴(きょうど)討伐を指揮して大勝、驃騎(ひょうき)大将軍となったが若くして病死した。
かんばやし‐あかつき【上林暁】
[1902〜1980]小説家。高知の生まれ。本名、徳広巌城(とくひろいわき)。私小説作家として「聖ヨハネ病院にて」などの病妻物をはじめ、すぐれた短編小説を残す。他に「白い屋形船」など。
ガルシン【Vsevolod Mikhaylovich Garshin】
[1855〜1888]ロシアの小説家。社会悪や不正に対し、理想主義的態度を貫いた。持病の精神病に終生悩まされながら執筆、のち自殺。作「四日間」「赤い花」など。