カバニス【Pierre Jean Georges Cabanis】
[1757〜1808]フランスの医学者・哲学者。感覚論を生理学的に発展させ、生理学的心理学の基礎を築いた。著「人間の肉体と精神の関係」など。
かわぐち‐えかい【河口慧海】
[1866〜1945]仏教学者・探検家。大阪の生まれ。仏教の原典研究を志し、鎖国状態のチベットに二度入国。多数の仏典を持ち帰り、仏教学の発展に寄与。著「西蔵(チベット)旅行記」など。
かわしま‐じんべえ【川島甚兵衛】
[1853〜1910]織芸家。京都の生まれ。西陣織生産に功績をあげ、渡欧して日本と外国の技術を総合し、旧来の唐織(からお)り・綴(つづ)れ織りなどを壮麗な芸術品に発展させた。
きたわき‐のぼる【北脇昇】
[1901〜1951]洋画家。愛知の生まれ。鹿子木孟郎(かのこぎたけしろう)・津田青楓(つだせいふう)に師事。シュールレアリスムの影響を受け、京都にあって、関西前衛美術の発展に貢献した。
きねや‐じょうかん【稀音家浄観】
[1874〜1956]長唄三味線方。2世。東京の生まれ。初世の子。本名、杉本金太郎。前名、3世杵屋六四郎。4世吉住小三郎とともに長唄研精会を創立、長唄を鑑賞音楽として発展させた。文化勲章受章。
ギュイヨー【Jean Marie Guyau】
[1854〜1888]フランスの哲学者・詩人。スペンサーらの進化論哲学と生の哲学とを結合する立場から生の本質と発展をとらえようとした。著「義務も制裁もない道徳」「社会学的見地からみた芸術」など。
クニッピング【Erwin Knipping】
[1844〜1922]ドイツの気象学者。明治4年(1871)来日。日本政府のお雇い外国人として、測候所の設立、天気予報の開始などを進言。日本の気象事業の発展に尽力した。
くろだ‐せいき【黒田清輝】
[1866〜1924]洋画家。鹿児島の生まれ。本名、清輝(きよてる)。清綱の養嗣子。渡仏してラファエル=コランに師事。帰国後、外光派の画風を日本に導き入れ、久米桂一郎とともに天真道場を開き、のち...
くわだ‐よしなり【桑田義備】
[1882〜1981]植物学者。大阪の生まれ。京大教授。欧米に留学。染色体や細胞核の分裂を研究し、細胞学の発展に貢献。文化勲章受章。著「染色体の構造」「細胞核の分裂」。
クンマー【Ernst Eduard Kummer】
[1810〜1893]ドイツの数学者。ベルリン大教授。整数論に理想数を導入して、整数論の発展に大きく貢献。それを応用して、特別な場合のフェルマの最終定理を証明した。 [補説]フェルマの最終定理は...