たちばな‐の‐はやなり【橘逸勢】
[?〜842]平安初期の官人・能書家。奈良麻呂の孫。遣唐留学生として入唐。帰国後、承和の変に連座して捕らえられ、伊豆へ流される途中没した。三筆の一人であるが、真跡と断定できるものは残っていない。
たやす‐むねたけ【田安宗武】
[1715〜1771]江戸中期の国学者・歌人。徳川吉宗の子。田安家を興す。荷田在満(かだのありまろ)・賀茂真淵(かものまぶち)を召し抱えて国学を学ぶ。万葉調の歌人としても有名。著「歌体約言」「...
たんかい【湛海】
[1629〜1716]江戸前期の真言宗の僧・仏師。伊勢の人。諸国を遍歴後、生駒山(いこまやま)に入山し、宝山寺を開いた。五大明王像・不動明王像など激しい忿怒(ふんぬ)像を刻んだ。
だん‐かずお【檀一雄】
[1912〜1976]小説家。山梨の生まれ。「日本浪漫派」に参加。奔放な生き方を貫き、無頼派と称された。「長恨歌」「真説石川五右衛門」で直木賞受賞。他に「リツ子・その愛」「リツ子・その死」「火宅...
ちえい【智永】
中国南朝末・隋代の僧・書家。会稽(浙江省)の人。王羲之(おうぎし)7世の孫といわれる。作「真草千字文」など。生没年未詳。
ちり‐ゆきえ【知里幸恵】
[1903〜1922]アイヌ文化伝承者。北海道の生まれ。真志保の実姉。著作にアイヌ神話の採録と翻訳をまとめた「アイヌ神謡集」がある。
ヌルハチ【Nurhaci】
[1559〜1626]中国、清朝初代の皇帝。在位1616〜1626。廟号は太祖。姓は愛新覚羅。建州女真を統一後、女真族各部をまとめてハン(汗)位に就き、国号を後金とし、英明皇帝と称した。満州文字...
のがみ‐やえこ【野上弥生子】
[1885〜1985]小説家。大分の生まれ。本名、ヤエ。豊一郎の妻。夏目漱石の門下。「海神丸」で文壇的地位を確立、広い社会的視野と文化的教養主義を統一した作風を築いた。文化勲章受章。作「真知子」...
ふかお‐すまこ【深尾須磨子】
[1888〜1974]詩人。兵庫の生まれ。京都菊花高女卒。与謝野晶子に師事し、第二次「明星」で活躍。戦後は、平和運動・婦人運動にも尽力した。詩集に「真紅の溜息」「牝鶏の視野」など。
プロタゴラス【Prōtagoras】
[前490ころ〜前420ころ]古代ギリシャの哲学者。ソフィストの祖。「人間は万物の尺度である」と説き、各人の主観的判断以外に真理はないとする相対論を主張。