たいら‐の‐しげひら【平重衡】
[1157〜1185]平安末期の武将。清盛の子。源頼政を宇治川で破り、東大寺・興福寺を焼いた。のち、一ノ谷の戦いで敗れ、捕らえられて鎌倉へ送られたが、南都僧徒の要求により木津川で斬られた。
たからい‐きかく【宝井其角】
[1661〜1707]江戸前期の俳人。蕉門十哲の一人。江戸の人。初め、母方の姓榎本を名のった。別号、宝晋斎・晋子など。「虚栗(みなしぐり)」「枯尾華」を編集し、蕉風の発展に尽力。芭蕉没後は洒落ふ...
たけだ‐いずも【竹田出雲】
浄瑠璃作者・興行師。 (初世)[?〜1747]別号、千前軒。竹本座の座元。経営に才腕を振るうとともに、浄瑠璃も書いた。代表作「蘆屋道満大内鑑(あしやどうまんおおうちかがみ)」など。
(2世)...
たけもと‐ぎだゆう【竹本義太夫】
(初世)[1651〜1714]浄瑠璃の太夫。義太夫節の始祖。大坂の人。本名、五郎兵衛。初め清水(きよみず)理兵衛に播磨(はりま)節を学んで清水理太夫と名のったが、貞享元年(1684)大坂に竹本...
たやす‐むねたけ【田安宗武】
[1715〜1771]江戸中期の国学者・歌人。徳川吉宗の子。田安家を興す。荷田在満(かだのありまろ)・賀茂真淵(かものまぶち)を召し抱えて国学を学ぶ。万葉調の歌人としても有名。著「歌体約言」「...
たんねん【湛然】
[711〜782]中国、唐の僧。天台宗中興の祖。常州晋陵(江蘇省)の人。荊渓(けいけい)尊者・妙楽大師ともよばれる。智顗(ちぎ)の著述の研究と普及に努めた。著「法華玄義釈籤」「止観大意」など。
ちゅう‐ざんぽ【仲山甫】
中国、周代の政治家。樊侯(はんこう)。魯(ろ)の献公の子で、前8世紀前半に周の宣王に用いられ、周王朝中興の臣といわれた。
ちょう‐もうふ【趙孟頫】
[1254〜1322]中国、元代の画家・書家・文人。呉興(浙江(せっこう)省)の人。字(あざな)は子昂(すごう)。号、松雪道人。宋の皇族の出身であるが、元朝に出仕。書は王羲之(おうぎし)に、絵は...
てい‐しょう【鄭樵】
[1103〜1162]中国、南宋の学者。興化莆田(ほでん)(福建省)の人。字(あざな)は漁仲。天文地理から草木虫魚に至るまで博覧を極め、「通志」200巻を著した。
てつげん‐どうこう【鉄眼道光】
[1630〜1682]江戸前期の黄檗(おうばく)宗の僧。肥後の人。隠元および木庵に師事。大蔵経の開版を計画し、約10年かかって完成、黄檗版や鉄眼版とよばれる。また多くの寺を開山・中興し、飢饉(き...