チュッチェフ【Fyodor Ivanovich Tyutchev】
[1803〜1873]ロシアの詩人。哲学的、内省的叙情表現は、のちの象徴主義の先駆ともされる。外交官としても活躍。作「幻」「沈黙」など。
ティントレット【Tintoretto】
[1518〜1594]イタリアの画家。ベネチア派。ティツィアーノの色彩とミケランジェロのデッサンを学ぶ。強烈な明暗の対比と動感あふれる表現を特色とし、晩年はマニエリスムの傾向を強めた。作「聖マル...
テルボルフ【Gerard Terborch/Gerard Ter Borch】
[1617〜1681]オランダの画家。肖像画や風俗画にすぐれ、特にしっとりと輝く絹などの光沢を強調する表現は有名。代表作「ミュンステルの講和」。
デ‐クーニング【Willem de Kooning】
[1904〜1997]米国の画家。オランダ生まれ。抽象表現主義の代表的作家の一人。連作「女」など。
デューラー【Albrecht Dürer】
[1471〜1528]ドイツの画家。鋭い観察力に基づく写実的表現のなかに深い精神性を示し、ドイツ‐ルネサンスを代表。宗教的主題が多く、版画にもすぐれた。また、理論書も発表。作「四人の使徒」など。
とうまつ‐しょうめい【東松照明】
[1930〜2012]写真家。愛知の生まれ。本名、照明(てるあき)。社会派として、迫力のある表現で日本の戦後史を記録した。写真集「太陽の鉛筆」で芸術選奨文部大臣賞、日本写真家協会年度賞を受賞。他...
トラー【Ernst Toller】
[1893〜1939]ドイツの劇作家。革命運動に参加。表現主義・反戦平和主義の立場から作品を発表。ナチス政権成立後、米国に亡命、のち自殺。作「群集人間」「機械破壊者」など。
トラークル【Georg Trakl】
[1887〜1914]オーストリアの詩人。初期表現主義の代表者。詩集「夢の中のセバスチャン」など。
どうもと‐いんしょう【堂本印象】
[1891〜1975]日本画家。京都の生まれ。本名、三之助。初期から各種の技法を駆使し、仏画・寺院襖絵(ふすまえ)を手がけ、第二次大戦後は日本画における抽象表現の追求へと向かった。文化勲章受章。
ドナテロ【Donatello】
[1386ころ〜1466]イタリアの彫刻家。初期ルネサンスを代表する彫刻家で、厳格な写実により人体の力と美を表現した。作「ガッタメラータ将軍騎馬像」など。ドナテルロ。ドナテッロ。