みろく【弥勒】
《(梵)Maitreyaの音写。慈氏と訳す》 「弥勒菩薩」に同じ。 インド仏教の二大系統の一つ、瑜伽行(ゆがぎょう)派の祖。3〜4世紀、または4〜5世紀ごろの人という。般若の空思想を根底にし...
むじゃく【無着/無著】
《(梵)Asaṅgaの訳》[310〜390ころ]インドの大乗仏教の論師。世親の兄。ガンダーラの人。初め小乗の僧であったが、弥勒(みろく)から空観(くうがん)を学んで大乗に転じ、瑜伽(ゆが)行・唯...
むに【牟尼】
《(梵)muniの音写。賢者・聖者の意。寂黙と訳す》 インドで、山林にあって沈黙の行をする人の称。 釈迦(しゃか)の尊称。釈迦牟尼。
めみょう【馬鳴】
《(梵)Aśvaghoṣaの訳》2世紀ごろのインドの仏教詩人。バラモンの論師から仏教に帰依し、カニシカ王の保護を受けた。技巧的なカービヤ(美文体)文学の先駆となり、叙事詩「ブッダチャリタ(仏所行...
もとき‐よしなが【本木良永】
[1735〜1794]江戸中期の蘭学者。名は「りょうえい」とも。通称、栄之進。のち、仁太夫。長崎オランダ通詞として、訳書「天地二球用法」により、日本にコペルニクスの地動説を紹介。著「阿蘭陀海鏡書...
もりた‐そうへい【森田草平】
[1881〜1949]小説家・翻訳家。岐阜の生まれ。本名、米松。夏目漱石の門下。小説「煤煙」「輪廻(りんね)」「細川ガラシヤ夫人」、翻訳「死せる魂」。
モンテ‐コルビノ【Giovanni da Monte Corvino】
[1247〜1328]イタリア生まれのフランチェスコ会修道士。1294年、元の大都(北京)に至り、没するまで30年にわたって布教し、4000人の信者を得た。新約聖書をモンゴル語に訳したといわれる...
やそ【耶蘇】
《(ラテン)Jesusの中国音訳語「耶蘇」の音読みから》 ⇒イエス=キリスト キリスト教およびキリスト教徒。
ユルスナール【Marguerite Yourcenar】
[1903〜1987]フランスの女流小説家。ベルギー生まれ。のち、米国に定住。1981年、女性初のアカデミーフランセーズ会員となる。歴史小説のほか戯曲・翻訳などでも活躍。作「ハドリアヌス帝の回想...
ろじん【魯迅】
[1881〜1936]中国の文学者・思想家。浙江(せっこう)省紹興の人。姓は周、名は樹人。字(あざな)は予才(よさい)。周作人の兄。日本に留学、帰国後、革命運動に参加したが、のち学問に没頭。1...