なかがわ‐じゅんあん【中川淳庵】
[1739〜1786]江戸中期の蘭医。江戸の人。名は玄鱗(げんりん)。本草学・蘭学を学び、杉田玄白らと「解体新書」を翻訳。オランダ医ツンベルクと交流があった。著「和蘭局方」「和蘭薬譜」など。
なかにし‐れい【なかにし礼】
[1938〜2020]作詞家・小説家。満州の生まれ。本名、中西礼三。シャンソンの訳詩を手がけた後、歌謡曲の作詞家となり、洗練された大人の感覚で多くのヒット曲を生む。その後小説も執筆し、自伝的な作...
なかはま‐まんじろう【中浜万次郎】
[1827〜1898]幕末の幕臣。土佐の漁師の息子。天保12年(1841)出漁中に遭難して米船に救われ、米国で教育を受けた。嘉永4年(1851)帰国し、幕府に用いられて翻訳や軍艦操練・英語の教授...
なかむら‐まさなお【中村正直】
[1832〜1891]幕末・明治の洋学者・教育家。江戸の生まれ。東大教授。号、敬宇。昌平坂学問所に学び、英国留学後、明六社の設立に参加し、啓蒙思想の普及につとめた。訳著「西国立志編」「自由之理」など。
のうにん‐じゃくもく【能仁寂黙】
《(梵)Śākyā-muniの訳》釈迦牟尼(しゃかむに)のこと。
はしもと‐おさむ【橋本治】
[1948〜2019]小説家・イラストレーター。東京の生まれ。学園闘争中の東大の駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん…」で話題を呼び、イラストレーターとしての活動を始める。のち小説・随筆・評...
はまだ‐ひこぞう【浜田彦蔵】
[1837〜1897]幕末・明治の通訳・貿易商。播磨(はりま)の人。江戸への航海中に漂流し、米国船に救われて渡米、帰化し、ジョセフ=ヒコと称した。安政6年(1859)帰国、日米外交交渉に活躍し、...
ばば‐こちょう【馬場孤蝶】
[1869〜1940]英文学者・翻訳家・随筆家。高知の生まれ。本名、勝弥。辰猪(たつい)の弟。島崎藤村・戸川秋骨らと親交を結び、「文学界」同人となった。慶大教授。著「明治文壇回顧」など。
ばば‐さじゅうろう【馬場佐十郎】
[1787〜1822]江戸後期の洋学者。長崎の人。号、轂里(こくり)。名は貞由。志筑忠雄に師事。幕府天文方の蕃書和解御用(ばんしょわげごよう)に出仕し、翻訳などに活躍。著「俄羅斯語(おろしやご)...
バートン【Richard Francis Burton】
[1821〜1890]英国の探検家・文筆家。インド・アフリカ・アラビアなどの探検記録を著した。また、「アラビアンナイト」の英訳はバートン版として有名。