パスコリ【Giovanni Pascoli】
[1855〜1912]イタリアの詩人。自然の美などを描いた幻想的な叙情詩は、多くのイタリア現代詩人に影響を与えた。また、古代の神話や原始キリスト教の伝統にも深い関心を示した。作「御柳(ぎょりゅう...
パステルナーク【Boris Leonidovich Pasternak】
[1890〜1960]ソ連の詩人・小説家。象徴主義的な詩集「雲の中の双生児」で文名を確立。唯一の長編小説「ドクトルジバゴ」により、1958年ノーベル文学賞の授与が決定されたが、政治的圧力によって辞退。
ひなつ‐こうのすけ【日夏耿之介】
[1890〜1971]詩人・英文学者。長野の生まれ。本名、樋口国登。神秘的、高踏的な詩風を確立。詩集「転身の頌」「黒衣聖母」、詩史「明治大正詩史」など。
ビニー【Alfred de Vigny】
[1797〜1863]フランスのロマン派の詩人・小説家。孤独感と厭世感をたたえたストイックな作風で知られる。詩集「古今詩集」「運命」、小説「ステロ」、戯曲「チャタートン」など。
ビヨン【François Villon】
[1431ころ〜1463ころ]フランスの詩人。殺人・窃盗などを犯し、入獄と放浪の生涯を送る。悔恨と恐れ、揶揄(やゆ)と嘲笑、祈りと諦念の込められた作品を発表した。作「形見」「遺言詩集」など。
フェート【Afanasiy Afanas'evich Fet】
[1820〜1892]ロシアの詩人。芸術至上主義を掲げ、自然の一瞬の美をとらえた作品を残した。詩集「夕べの灯」、回想記「わが回想」、ショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」の翻訳がある。
フォール【Paul Fort】
[1872〜1960]フランスの詩人・劇作家。象徴劇運動を推進。また、素朴な日常生活や風土を豊かなイメージでうたった。詩集「フランスのバラード」など。
ふかお‐すまこ【深尾須磨子】
[1888〜1974]詩人。兵庫の生まれ。京都菊花高女卒。与謝野晶子に師事し、第二次「明星」で活躍。戦後は、平和運動・婦人運動にも尽力した。詩集に「真紅の溜息」「牝鶏の視野」など。
ふくし‐こうじろう【福士幸次郎】
[1889〜1946]詩人。青森の生まれ。人道主義的で平易な口語体の詩集「太陽の子」を発表。新詩形の創始に尽力。著「原日本考」など。
ふじわら‐の‐ただみち【藤原忠通】
[1097〜1164]平安後期の公卿。忠実の長男。別称、法性寺殿(ほっしょじどの)。摂政・関白。美福門院と結んで父および弟頼長と対立し、保元の乱の原因となった。書にすぐれて、法性寺流の開祖。漢詩...