やまむら‐ぼちょう【山村暮鳥】
[1884〜1924]詩人。群馬の生まれ。本名、土田八九十(つちだはくじゅう)。初期の前衛的な詩風から、晩年は平易な表現の人道主義的作風に至った。詩集「三人の処女」「聖三稜玻璃(せいさんりょうは...
ユウェナリス【Decimus Junius Juvenalis】
[60ころ〜130ころ]ローマの風刺詩人。退廃したローマ社会の偽善や愚行を痛烈に批判した「風刺詩集」がある。
ユゴー【Victor Marie Hugo】
[1802〜1885]フランスの詩人・小説家・劇作家。ロマン主義文学の指導者。共和主義者としてナポレオン3世のクーデターに反対し、19年間亡命。詩集「懲罰詩集」「静観詩集」、小説「ノートルダム‐...
ゆ‐へいはく【兪平伯】
[1899〜1990]中国の詩人・学者。浙江(せっこう)省徳清の人。本名、兪銘衡。新文学運動の草創期の詩人で、詩集に「冬夜」などがある。のち、主として古典文学の考証・批評に専心。「紅楼夢」研究は...
ユン‐ドンジュ【尹東柱】
[1917〜1945]朝鮮の詩人。日本に留学中の1943年に独立運動容疑で逮捕され、獄死した。日本の併合下にあった民族の悲哀を叙情詩にうたった、詩集「空と風と星と詩」がある。
よこせ‐やう【横瀬夜雨】
[1878〜1934]詩人。茨城の生まれ。本名、虎寿。別号、利根丸・宝湖。河井酔茗・伊良子清白とともに文庫派の代表的詩人。恋愛叙情詩や地方色豊かな作品で知られた。詩集「夕月」「花守」「二十八宿」など。
よさの‐てっかん【与謝野鉄幹】
[1873〜1935]詩人・歌人。京都の生まれ。本名、寛(ひろし)。落合直文の門に入り、浅香社に参加、短歌革新運動を興した。のち新詩社を創立し、「明星」を創刊、主宰。妻晶子とともに明治浪漫主義に...
よしだ‐いっすい【吉田一穂】
[1898〜1973]詩人。北海道の生まれ。本名、由雄。短歌から詩に転じ、第一詩集「海の聖母」で認められた。他に「故園の書」「未来者」など。
よしの‐ひろし【吉野弘】
[1926〜2014]詩人。山形の生まれ。昭和28年(1953)、詩誌「櫂(かい)」に参加。平易な言葉で人間の温かみを描いた叙情詩で知られる。昭和46年(1971)、詩集「感傷旅行」で読売文学賞...
よしゆき‐りえ【吉行理恵】
[1939〜2006]詩人・小説家。東京の生まれ。本名、理恵子。吉行淳之介の妹。詩集「夢のなかで」で田村俊子賞受賞。小説「小さな貴婦人」で芥川賞受賞。他に短編集「黄色い猫」、児童文学に「まほうつ...