うちだ‐せいのすけ【内田清之助】
[1884〜1975]鳥類学者。東京の生まれ。農林技師として日本の野鳥保護行政に尽力し、「鳥の博士」として知られた。著「日本鳥類図説」「鳥学講話」など。
うの‐めいか【宇野明霞】
[1698〜1745] 江戸中期の儒学者。京都の人。字(あざな)は士新。通称は三平。荻生徂徠の学問を学び、京都で初めて徂徠学を講じたが、後に離反。著作に「論語考」「明霞先生遺稿」など。
えおん【慧遠】
[523〜592]中国、隋の僧。北周の武帝の仏教廃止令に抗した。のち、長安の浄影寺(じょうようじ)に住み、講説を行った。著「大乗義章」など。浄影寺慧遠。
えびな‐だんじょう【海老名弾正】
[1856〜1937]宗教家・教育家。福岡の人。東京、本郷教会の牧師。のち、同志社大学総長。著「基督(キリスト)教十講」「帝国之新生命」など。
エピクテトス【Epiktētos】
[55ころ〜135ころ]ストア学派の哲学者。奴隷であったが、のちに解放された。理性的な意志の力によって不動の心境(アパテイア)に達すべきことを説いた。死後に弟子が講義集録「綱要」などをまとめた。
く‐ようだつ【孔穎達】
[574〜648]中国、唐の学者。衡水(こうすい)(河北省)の人。字(あざな)は仲達。諸経・算暦に通じ、国子祭酒を経て、太子の侍講となる。太宗の命で「五経正義」「隋書」を編纂(へんさん)。くえい...
くりやがわ‐はくそん【厨川白村】
[1880〜1923]英文学者・評論家。京大教授。京都の生まれ。本名、辰夫。「近代文学十講」で、西欧の近代文学思潮を体系的に解説。他に「象牙の塔を出て」「近代の恋愛観」など。
しん‐いけい【沈惟敬】
[?〜1599]中国、明の軍人・政治家。嘉興(浙江(せっこう)省)の人。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、明の副使として慶長元年(1596)に来日したが、講和交渉に失敗。帰国後、偽りの報告が露顕し、処刑さ...
じゅん‐えつ【荀悦】
[148〜209]中国、後漢の学者。潁川(えいせん)(河南省)の人。曹操に招かれて黄門侍郎となり、献帝に講義した。著に「漢書」を簡略にした編年体の「漢紀」、「申鑒(しんかん)」がある。
たけべ‐とんご【建部遯吾】
[1871〜1945]社会学者。新潟の生まれ。東大社会学講座の初代担当教授。コントの社会学理論を基礎として、社会学を体系化。貴族院議員。著「理論普通社会学」「応用社会学十講」など。