うらがみ‐しゅんきん【浦上春琴】
[1779〜1846]江戸後期の南画家。玉堂の長子。名は選。諸国遍歴ののち、京都に住み、頼山陽らと交わる。細緻鮮麗な山水花鳥を得意とした。
えんくう【円空】
[1632?〜1695]江戸初期の臨済宗の僧。美濃の人。生涯に12万体の造像を発願し、諸国を遍歴、布教しながら、円空仏とよばれる仏像を多数制作した。
カサノバ
《Giovanni Giacomo Casanova》[1725〜1798]イタリアの文人。ヨーロッパ各地の貴族の間で漁色・冒険の生涯を送った。フランス語で書いた自伝「回想録」は風俗・文化資料...
かめい‐かついちろう【亀井勝一郎】
[1907〜1966]評論家。北海道の生まれ。初め、プロレタリア文学の理論家として活躍、のち、転向して日本浪曼派に属し、仏教思想・日本古典に傾倒、文明批評で活躍した。著「大和古寺風物誌」「わが精...
こう‐し【孔子】
[前552〜前479]中国、春秋時代の学者・思想家。魯(ろ)の陬邑(すうゆう)(山東省曲阜(きょくふ))に生まれる。名は丘(きゅう)。字(あざな)は仲尼(ちゅうじ)。諡(おくりな)は文宣王。早く...
さいぎょう【西行】
[1118〜1190]平安後期の歌人・僧。俗名、佐藤義清(さとうのりきよ)。法名、円位。鳥羽院に北面の武士として仕えたが、23歳で出家。草庵に住み、また諸国を行脚して歌を詠んだ。家集「山家集」...
すずき‐しょうさん【鈴木正三】
[1579〜1655]江戸初期の禅僧・仮名草子作者。三河の人。名は重三(しげみつ)。徳川家康・秀忠に仕えたが、のち出家。曹洞(そうとう)禅を修め、独自の仁王禅を唱えた。諸国を遍歴し、教化のために...
たちばな‐なんけい【橘南谿】
[1753〜1805]江戸中期の医者・文人。伊勢の人。本名、宮川春暉(みやがわはるき)。字(あざな)は恵風。別号、梅仙。京都で漢方医学を学び、文学にも造詣が深い。全国を遍歴して「西遊記」「東遊記...
たねだ‐さんとうか【種田山頭火】
[1882〜1940]俳人。山口の生まれ。本名、正一。地主の長男に生まれたが、生家破産後出家し、各地を遍歴しながら自由律による句作をした。句集「草木塔」など。
たんかい【湛海】
[1629〜1716]江戸前期の真言宗の僧・仏師。伊勢の人。諸国を遍歴後、生駒山(いこまやま)に入山し、宝山寺を開いた。五大明王像・不動明王像など激しい忿怒(ふんぬ)像を刻んだ。