くぼた‐べいせん【久保田米僊】
[1852〜1906]日本画家。京都の生まれ。本名、満寛。鈴木百年(すずきひゃくねん)に師事。「国民新聞」の挿絵を担当し、報道画に新分野を切り開いた。
くまい‐けい【熊井啓】
[1930〜2007]映画監督。長野の生まれ。「帝銀事件 死刑囚」で監督デビュー。現代社会・政治問題を扱った実証的な作品で、社会派監督として注目される。代表作は、ダム建設の現実をえぐった「黒部の...
くまおうまる【熊王丸】
南北朝時代の僧。赤松光範(あかまつみつのり)の家臣、宇野六郎の子。父の仇敵である楠木正儀(まさのり)を討とうと、その家臣となったが、かえって恩義を受ける。のち、自ら出家して往生院に赴き、正寛法師...
くまがい‐たいぞう【熊谷岱蔵】
[1880〜1962]医学者。長野の生まれ。東北大学総長。日本における結核の予防と治療に貢献。文化勲章受章。
くろいわ‐じゅうご【黒岩重吾】
[1924〜2003]小説家。大阪の生まれ。社会派の推理小説の第一人者として活躍し、後年は日本古代史を題材とした歴史小説の新分野を切り開いた。「背徳のメス」で直木賞受賞。他に「休日の断崖」「天の...
くろかわ‐まより【黒川真頼】
[1829〜1906]幕末・明治時代の国学者。上野(こうずけ)の人。本姓は金子。号、荻斎(てきさい)。黒川春村の門人で、師の没後に姓を継ぎ、家学を継承した。また「古事類苑」の編纂(へんさん)に従事。
くろき‐かんぞう【黒木勘蔵】
[1882〜1930]浄瑠璃研究家。長野の生まれ。「近世邦楽年表」を編纂(へんさん)。著「近世演劇考説」「浄瑠璃史」など。
クワイン【Willard van Orman Quine】
[1908〜2000]米国の論理学者・哲学者。ハーバード大教授。論理実証主義を批判し、記号論理学の分野に大きな功績を残す。また、分析哲学では独自の世界を構築した。著「論理的観点から」「ことばと対...
ゲルファント【Izrail' Moiseevich Gel'fand】
[1913〜2009]ロシアの数学者。関数解析の先駆者として業績を残したほか、超関数、表現論、確率論などの分野で幅広く活躍。素粒子物理学や量子力学などの物理学にも貢献した。米国ラトガーズ大学客員...
げんのう‐しんしょう【玄翁心昭】
[1329〜1400]南北朝時代の曹洞宗の僧。越後の人。総持寺の峨山韶碩(がざんしょうせき)の法を継ぐ。諸国に布教中、下野(しもつけ)那須野の殺生石を打ち砕いたことで知られる。源翁心昭。