えがわ‐たろうざえもん【江川太郎左衛門】
[1801〜1855]江戸後期の砲術家。伊豆韮山(にらやま)の代官。名は英竜(ひでたつ)。号、坦庵(たんあん)。高島秋帆(たかしましゅうはん)に砲術を学び、江戸で教授。門下に佐久間象山・木戸孝允...
エサウ【(ヘブライ)'ēśāw】
「旧約聖書」創世記中のイサクとリベカとの間の子。イスラエルの先祖であるヤコブの双生の兄。長子としての特権を、レンズ豆のスープ1杯で、弟ヤコブに売り渡した。
えざき‐まさのり【江崎誠致】
[1922〜2001]小説家。福岡の生まれ。復員して政治活動に身を投じるが、その後は冷静な筆致で戦記ものを執筆。「ルソンの谷間」で直木賞受賞。他に「名人碁所(ごどころ)」「十字路」など。
えじま‐きせき【江島其磧】
[1667〜1736]江戸中期の浮世草子作者。京都の人。本名、村瀬権之丞。通称、庄左衛門・市郎左衛門。井原西鶴のあとを受け、八文字屋自笑のもとで役者評判記・浮世草子を著した。著「傾城(けいせい)...
エッシャー【Maurits Cornelis Escher】
[1898〜1972]オランダの版画家。位相幾何学の原理をヒントに、現実にはありえない錯視的空間を精密に描いた。
こうちやま‐そうしゅん【河内山宗春】
[1781〜1823]江戸後期の幕府の茶坊主。奥坊主組頭の河内山宗久の子という。遊侠の仲間に入り、松江侯・水戸侯をゆすり、捕らえられて牢死。2世松林伯円の講談「天保六花撰」のほか、河竹黙阿弥の歌...
ゴールディング【William Golding】
[1911〜1993]英国の小説家。人間の原罪をテーマにした作品を多く発表。1983年ノーベル文学賞受賞。作「蠅(はえ)の王」「後継者たち」「通過儀礼」など。
せんし‐ないしんのう【選子内親王】
[964〜1035]平安中期の歌人。村上天皇の皇女。12歳のときから57年間、賀茂神社の斎院をつとめ、大斎院と称された。家集「発心和歌集」など。
ぜんちく‐やごろう【善竹弥五郎】
[1883〜1965]狂言師。大蔵流。京都の生まれ。本名、茂山久治。前名、茂山弥五郎。昭和38年(1963)シテ方金春流(こんぱるりゅう)家元から善竹の姓を贈られて改姓。人間味のあふれた世話物風...
ドゥンス‐スコトゥス【Johannes Duns Scotus】
[1266ころ〜1308]英国のスコラ学者。フランチェスコ修道会士。トマス説に反対して、哲学(理性)と神学(信仰)を峻別(しゅんべつ)し、また人間に関して知性に対する意志の優位を説いた。