へずつ‐とうさく【平秩東作】
[1726〜1789]江戸中期の狂歌師・戯作者。江戸の人。本名、立松懐之。通称、稲毛屋金右衛門。号、東蒙(とうもう)。戯作「当世阿多福仮面」、随筆「莘野茗談(しんやめいだん)」など。
ベーコン【Francis Bacon】
[1561〜1626]英国の哲学者・政治家。スコラ主義を打破し、経験と実験を重視する帰納法を主張。経験論の先駆者となった。著「随筆集」「ニューアトランティス」など。
まつら‐せいざん【松浦静山】
[1760〜1841]江戸後期の大名。肥前平戸藩主。名は清。藩政改革に尽力し、藩校維新館を設立するなど学問を奨励した。随筆「甲子夜話(かっしやわ)」の著作がある。
みた‐まさひろ【三田誠広】
[1948〜 ]小説家。大阪の生まれ。編集者、フリーライターを経て文筆活動に入る。「僕って何」で芥川賞受賞。他に「いちご同盟」「地に火を放つ者」「恋する家族」など。評論・随筆も多い。
みたむら‐えんぎょ【三田村鳶魚】
[1870〜1952]随筆家・考証家。東京の生まれ。本名、玄竜。新聞記者などを経て、江戸の文学・演劇・風俗などの研究に専心。著「鳶魚随筆」「江戸百話」「江戸年中行事」など。
みなかた‐くまぐす【南方熊楠】
[1867〜1941]生物学者・民俗学者。和歌山の生まれ。米国・英国に渡り、独学で動植物を研究し、各国語に精通。大英博物館に勤務し、論文などを執筆。帰国後は田辺市で粘菌の採集や民俗学の研究に没頭...
みなかみ‐たきたろう【水上滝太郎】
[1887〜1940]小説家・評論家。東京の生まれ。本名、阿部章蔵。父の創立した生命保険会社に勤務するかたわら、「三田文学」などに作品を発表。小説「大阪」「大阪の宿」、評論・随筆集「貝殻追放」など。
もり‐まり【森茉莉】
[1903〜1987]小説家・随筆家。東京の生まれ。森鴎外の長女。鴎外の思い出をつづった「父の帽子」で日本エッセイストクラブ賞を受賞。他に小説「恋人たちの森」「甘い蜜(みつ)の部屋」、随筆「靴の...
やの‐りゅうけい【矢野竜渓】
[1851〜1931]政治家・小説家。大分の生まれ。本名、文雄。大隈重信のもとで官吏となり、さらに立憲改進党の結成に参画。また、報知新聞・大阪毎日新聞に参与、政治小説・随筆などで文名を上げた。小...
よしだ‐けんいち【吉田健一】
[1912〜1977]評論家・英文学者・小説家。東京の生まれ。吉田茂の長男。評論のほか、短編・随筆も発表。著「文学概論」「ヨオロツパの世紀末」など。