やすだ‐ぜんじろう【安田善次郎】
[1838〜1921]実業家。富山の生まれ。幕末の江戸で両替商安田商店を営んで成功し、維新後、安田銀行に改組、また生命保険・損害保険会社を創立し、金融資本中心の安田財閥を築いた。日比谷公会堂・東...
やつはし‐けんぎょう【八橋検校】
[1614〜1685]江戸前期の箏曲(そうきょく)演奏家・作曲家。磐城(いわき)(一説に豊前小倉)の人という。三味線・胡弓(こきゅう)の名手で、筑紫流箏曲を学び、八橋流を創始。今日の箏曲(俗箏)...
やながわ‐せいがん【梁川星巌】
[1789〜1858]江戸後期の漢詩人。美濃の人。名は孟緯。字(あざな)は公図。江戸で古賀精里・山本北山に学び、神田に玉池(ぎょくち)吟社を開いた。のち京都に住み、勤王の志士と交わって国事に奔走...
やなぎや‐きんごろう【柳家金語楼】
[1901〜1972]落語家・演芸作家・喜劇俳優。東京の生まれ。本名、山下敬太郎。筆名、有崎勉。陸軍入隊の経験から「兵隊落語」を自作して人気を獲得。多くの新作落語を書いたほか、映画・舞台の喜劇俳...
やなせ‐まさむ【柳瀬正夢】
[1900〜1945]洋画家。愛媛の生まれ。本名、正六。前衛芸術のグループ「マヴォ」を結成。のちプロレタリア美術運動に参加し、労働運動のポスター、政治風刺漫画などを描いた。
やなだ‐ぜいがん【梁田蛻巌】
[1672〜1757]江戸中期の儒学者。江戸の人。名は邦美(くによし)。字(あざな)は景鸞(けいらん)。山崎闇斎に師事、朱子学を学び、また、仏教・神道・漢詩文にも通じていた。著「蛻巌集」など。
やはぎ‐としひこ【矢作俊彦】
[1950〜 ]小説家。神奈川の生まれ。漫画家、コピーライター、脚本家などを経て「抱きしめたい」で作家デビュー。「ららら科学の子」で三島由紀夫賞を受賞。他に「マイク・ハマーへ伝言」「リンゴォ・キ...
やまおか‐てっしゅう【山岡鉄舟】
[1836〜1888]江戸末期から明治の剣術家・政治家。江戸の人。通称、鉄太郎。旧幕臣で無刀流剣術の流祖。戊辰(ぼしん)戦争の際、勝海舟の使者として西郷隆盛を説き、西郷・勝の会談を実現させて江戸...
やまかわ‐ひとし【山川均】
[1880〜1958]社会主義者。岡山の生まれ。同志社中退後、社会主義運動に接近、赤旗事件で投獄。大正11年(1922)に日本共産党準備会に参加。山川イズムと呼ばれる「無産階級運動の方向転換」を...
やまがた‐だいに【山県大弐】
[1725〜1767]江戸中期の儒学者・兵学者。甲斐の人。名は昌貞。初め医師であったが、儒学・神道を学び、江戸に出て兵学を講じ、「柳子新論」を著して尊王論を説いた。明和事件に連座して処刑。