ムージル【Robert Musil】
[1880〜1942]オーストリアの小説家。第一次大戦前後のオーストリアの世相を描いた未完の大作「特性のない男」は、20世紀文学を代表する作品の一つに数えられる。ほかに、長編「若いテルレスの惑い...
ムーニエ【Emmanuel Mounier】
[1905〜1950]フランスのカトリック哲学者。「エスプリ」誌を創刊。キリスト教的実存主義・人格主義の立場から社会正義を主張。著「人格主義宣言」「人格主義とは何か」など。
めいじ‐てんのう【明治天皇】
[1852〜1912]第122代天皇。在位1867〜1912。孝明天皇の第2皇子。名は睦仁(むつひと)。幼名、祐宮(さちのみや)。慶応3年(1867)践祚(せんそ)。徳川慶喜の大政奉還により王政...
メイ‐ランファン【梅蘭芳】
[1894〜1961]中国の京劇俳優。北京の生まれ。女形として世界的名声を博し、京劇の改革にも努めた。中国京劇院院長などを歴任。
メシアン【Olivier Messiaen】
[1908〜1992]フランスの作曲家。独自の音組織、リズムの革新、セリー技法など新しい手法を探究。作品はカトリシズムに根源を置き、神秘的な様相をもつ。作品に「アーメンの幻影」「トゥランガリラ交...
メチニコフ【Il'ya Il'ich Mechnikov】
[1845〜1916]フランスの生物学者。ロシアに生まれ、フランスに帰化。パスツール研究所長。食細胞現象を発見するなど、細菌学に貢献。免疫の食細胞説を唱えた。1908年、エールリヒとともにノーベ...
めどるま‐しゅん【目取真俊】
[1960〜 ]小説家。沖縄の生まれ。本名、島袋正。沖縄で高校の国語教師を務めたのち文筆に専念。沖縄の風土と戦争を描き続け、評論も多い。「水滴」で芥川賞受賞。他に小説「魂込め(まぶいぐみ)」「虹...
メナンドロス【Menandros】
[前342ころ〜前291ころ]古代ギリシャの喜劇作家。アテネの市民生活を題材に、性格描写の巧みな風俗喜劇を100編ほど書いたが、現存するのは「気むずかし屋」など4編で、他は断片だけが伝わる。
メビウス【August Ferdinand Möbius】
[1790〜1868]ドイツの数学者・天文学者。ガウスに天文学を学び、のちにライプチヒ天文台長を務めた。幾何学では、点の斉次座標を導入し、平面の射影変換などを研究。メビウスの帯を提示した。
めみょう【馬鳴】
《(梵)Aśvaghoṣaの訳》2世紀ごろのインドの仏教詩人。バラモンの論師から仏教に帰依し、カニシカ王の保護を受けた。技巧的なカービヤ(美文体)文学の先駆となり、叙事詩「ブッダチャリタ(仏所行...