いぬかい‐たける【犬養健】
[1896〜1960]政治家。東京の生まれ。毅(つよし)の子。はじめ白樺派の小説家として活躍。第二次大戦後は第四次・五次吉田内閣の法相を務め、造船疑獄事件で指揮権を発動。
いぬかい‐つよし【犬養毅】
[1855〜1932]政治家。岡山の生まれ。号、木堂。第一議会以後、連続17回代議士に当選。藩閥打倒を主張して立憲国民党を結成、憲政擁護運動の先頭に立った。昭和4年(1929)政友会総裁。昭和6...
いのうえ‐のぼり【井上登】
[1885〜1971]裁判官・プロ野球コミッショナー。千葉の生まれ。司法省調査部長、大審院部長判事などを歴任し、昭和22年(1947)最高裁判所の判事となる。また、同16年、日本野球連盟の最高顧...
いまいずみ‐かいちろう【今泉嘉一郎】
[1867〜1941]冶金(やきん)技術者。群馬の生まれ。別子銅山の硫化鉄鉱処理による煙害防止などに先鞭。八幡製鉄所の創業に従事、製鉄技術を確立。のち、日本鋼管を設立。著「鉄屑集」など。
いまむら‐しこう【今村紫紅】
[1880〜1916]日本画家。神奈川の生まれ。本名、寿三郎。松本楓湖(まつもとふうこ)に師事し、紅児会を結成。大胆な技法と構図、新鮮な色彩感覚で近代日本画革新に貢献。
いりえ‐はこう【入江波光】
[1887〜1948]日本画家。京都の生まれ。本名、幾治郎。初め国画創作協会に加わり、同会解散後は制作とともに古画の模写・研究に努め、法隆寺金堂壁画の模写に従事。洗練された静澄な画風で、仏画・水...
いりの‐よしろう【入野義朗】
[1921〜1980]作曲家。ウラジオストクの生まれ。諸井三郎に師事。日本における十二音音楽の先駆者。作品に「弦楽六重奏」、オペラ「綾の鼓」など。
いわさき‐かんえん【岩崎灌園】
[1786〜1842]江戸後期の本草(ほんぞう)学者。江戸の人。名は常正。小野蘭山に師事し、のちシーボルトとともに研究。著「救荒本草通解」「本草図譜」など。
いわさき‐やたろう【岩崎弥太郎】
[1835〜1885]実業家。土佐の人。弥之助の兄。三菱財閥の創始者。藩船などの払い下げを受けて三菱商会を創立。明治政府の保護による独占的海運事業として発展した。
イワーノフ【Vsevolod Vyacheslavovich Ivanov】
[1895〜1963]ソ連の小説家。ソビエト散文の先駆者。ロシア革命前後の事件を鮮やかに描いた。「パルチザン」「装甲列車14-69号」など。イワノフ。