おおた‐どうかん【太田道灌】
[1432〜1486]室町中期の武将。名は資長(すけなが)。上杉定正の執事となり、江戸城を築城。兵法に長じ、和漢の学問や和歌にもすぐれた。
おおむら‐ますじろう【大村益次郎】
[1825〜1869]幕末の兵法家。周防(すおう)の人。初め村田蔵六と名乗った。戊辰(ぼしん)戦争にすぐれた軍事指揮を執った。日本の兵制の近代化に尽力したが、反対派浪士に襲われて死亡。
かわい‐つぐのすけ【河井継之助】
[1827〜1868]幕末の越後長岡藩家老。名は秋義。号、蒼竜窟。継之助は「つぎのすけ」とも。山田方谷らに学び、長崎にも遊学して開国論者となる。藩政改革に成功し、洋式兵法を導入。
ご‐き【呉起】
[?〜前381]中国、戦国時代の兵法家・武将。衛の人。魏(ぎ)の文侯に仕え、のち、楚(そ)の悼王(とうおう)の宰相となり、楚国の強兵につとめた。その著といわれる「呉子」は「孫子」と並ぶ代表的兵法書。
ご‐し【呉子】
呉起(ごき)の尊称。
中国の兵法書。現存6編。呉起の著と伝えられるが未詳。「孫子」と並ぶ兵法書として知られる。
そん‐ご【孫呉】
中国、春秋時代の兵法家の孫武と呉起。また、その書「孫子」と「呉子」。
そん‐し【孫子】
孫武または孫臏(そんぴん)の敬称。
中国、戦国時代の兵法書。1巻13編。呉の孫武の著といわれる。成立年代未詳。始計・作戦・軍形・兵勢などに分け兵法を論じる。「呉子」とともに孫呉と並称される。...
そん‐ぴん【孫臏】
中国、戦国時代の斉の兵法家。同学の龐涓(ほうけん)に才能をねたまれ、両足を切断されたが、のち、斉の威王に軍師として仕え、龐涓の率いる魏(ぎ)軍を破った。→孫子
そん‐ぶ【孫武】
中国、春秋時代の兵法家。斉(山東省)の人。呉王の闔閭(こうりょ)に仕え、その功を助けた。呉起とともに兵法の祖といわれる。→孫子
だいどうじ‐ゆうざん【大道寺友山】
[1639〜1730]江戸前期の兵法家。山城の人。名は重祐(しげひろ)。通称、孫九郎。北条氏長・山鹿素行に兵法を学び、越前の松平家などに仕えた。著「岩淵(がんえん)夜話」「武道初心集」など。