うの‐こういちろう【宇能鴻一郎】
[1934〜2024]小説家。北海道の生まれ。本名、鵜野広澄(うのひろずみ)。平戸の漁師と鯨との死闘を描いた「鯨神(くじらがみ)」で芥川賞受賞。性と死をテーマとした作品を多数発表。のち官能小説、...
うめだ‐うんぴん【梅田雲浜】
[1815〜1859]江戸末期の尊攘(そんじょう)派志士。若狭小浜藩士。名は定明。通称、源次郎。雲浜は号。山崎闇斎の学派に学び、攘夷を唱え、ロシア軍艦襲撃を企てた。将軍継嗣では一橋派に立ち、井伊...
えじま【江島/絵島】
[1681〜1741]江戸城大奥の女中。7代将軍徳川家継の母月光院に仕えた。歌舞伎役者生島新五郎(いくしましんごろう)との恋愛事件のかどで、信濃高遠(たかとお)に流された。
えど‐はんだゆう【江戸半太夫】
[?〜1743]江戸中期の浄瑠璃の太夫。初世。江戸の人。貞享(1684〜1688)ごろに半太夫節を創始。操り芝居を興行。語り口が優美で人気を得た。のちに河東節の流行で衰えたが、名義は幕末まで7世...
おおいし‐ひさたか【大石久敬】
[1725〜1794]江戸中期の農政学者。筑後国久留米の人。高崎藩の郡方(こおりがた)役人。著「地方凡例録(じかたはんれいろく)」。
おおいし‐よしお【大石良雄】
[1659〜1703]播磨(はりま)赤穂(あこう)藩士。浅野長矩(あさのながのり)の家老。名は「よしたか」とも。通称、内蔵助(くらのすけ)。主君長矩の刃傷事件により浅野家断絶後、元禄15年12月...
おおえまる【大江丸】
[1722〜1805]江戸後期の俳人。大坂の人。本名、安井政胤(やすいまさたね)。飛脚問屋を営む。大島蓼太(おおしまりょうた)に師事し、市井の人事句を得意とした。句文集に「俳懺悔」「俳諧袋」など...
おおおか‐ただすけ【大岡忠相】
[1677〜1752]江戸中期の幕臣。8代将軍徳川吉宗に認められ、江戸町奉行となる。公正な判断を下す名奉行として有名。越前守(えちぜんのかみ)と称した。のち寺社奉行・奏者番。三河1万石の大名。→...
おおくに‐たかまさ【大国隆正】
[1793〜1871]江戸末期の国学者。石見(いわみ)の津和野藩士。江戸の生まれ。姓は今井、のち野之口。平田篤胤(ひらたあつたね)に国学、昌平坂学問所で古賀精里(こがせいり)に儒学を学んだ後、文...
おおくぼ‐ただひろ【大久保忠寛】
[1818〜1888]江戸末期の幕臣。隠居後、一翁と称する。老中阿部正弘に登用され、目付など諸役職を歴任。戊辰戦争では勝海舟とともに江戸城明け渡しに尽力。新政府にも仕えた。