メルロ‐ポンティ【Maurice Merleau-Ponty】
[1908〜1961]フランスの哲学者。後期フッサールの現象学に強い影響を受け、人間的主体としての身体をありのままに記述する独自の現象学を展開した。著「行動の構造」「知覚の現象学」「シーニュ」など。
もり‐おうがい【森鴎外】
[1862〜1922]小説家・評論家・翻訳家・軍医。島根の生まれ。本名、林太郎。別号、観潮楼主人など。森茉莉の父。陸軍軍医としてドイツに留学。軍医として昇進する一方、翻訳・評論・創作・文芸誌刊...
モンテベルディ【Claudio Monteverdi】
[1567〜1643]イタリアの作曲家。ルネサンス末期からバロック初期に独自の様式を確立した。作品に、オペラ「オルフェオ」、「マドリガル集」など。
やまぐち‐ほうしゅん【山口蓬春】
[1893〜1971]日本画家。北海道の生まれ。本名、三郎。松岡映丘に師事し、新興大和絵(やまとえ)運動に参加。のち西欧的モダニズムを融合した独自の画風を確立した。文化勲章受章。
やまじ‐あいざん【山路愛山】
[1865〜1917]評論家。江戸の生まれ。本名、弥吉。「国民新聞」の記者、「信濃毎日新聞」の主筆を経て雑誌「独立評論」を創刊。独自の国家社会主義を主張した。著「足利尊氏」「社会主義管見」「現代...
やまもと‐けんきち【山本健吉】
[1907〜1988]評論家。長崎の生まれ。本名、石橋貞吉。古典から現代に至る日本文学を追究、独自の批評世界を開拓。文化勲章受章。著「私小説作家論」「古典と現代文学」「芭蕉」「詩の自覚の歴史」など。
ユング【Carl Gustav Jung】
[1875〜1961]スイスの心理学者・精神医学者。最初フロイトの精神分析に共鳴しその発展に貢献したが、のちに独自の分析的心理学を確立。集合的無意識および元型の存在を主張。また、性格を内向型と外...
よしい‐いさむ【吉井勇】
[1886〜1960]歌人・劇作家。東京の生まれ。「明星」「スバル」によって相聞歌などを発表、また、芸人の世界を描いた独自の市井(しせい)劇で知られる。歌集「酒ほがひ」「祇園歌集」「人間経」、戯...
よしだ‐いそや【吉田五十八】
[1894〜1974]建築家。東京の生まれ。東京芸大教授。数寄屋(すきや)建築を現代化した独自の様式を確立し、五島美術館などを設計。文化勲章受章。
よろず‐てつごろう【万鉄五郎】
[1885〜1927]洋画家。岩手の生まれ。後期印象派・フォービスムの影響を受け、フュウザン会の結成に参加。しだいに独自の解釈によるキュビスムに傾き、晩年は東洋的な表現主義へと移行した。