まえた‐かんじ【前田寛治】
[1896〜1930]洋画家。鳥取の生まれ。フランスに留学し、クールベやアングルに傾倒。独自の写実主義を目ざしたが、しだいに主観表現に向かった。
まえだ‐えうん【前田慧雲】
[1857〜1930]仏教学者。三重の生まれ。東洋大学・竜谷大学の学長を勤める。「大日本続蔵経」を刊行した。著「本願寺派学事史」など。
まえだこう‐ひろいちろう【前田河広一郎】
[1888〜1957]小説家。宮城の生まれ。徳冨蘆花に師事。小説「三等船客」で注目され、「種蒔く人」「文芸戦線」同人のプロレタリア作家として活躍。他に「赤い馬車」「大暴風雨時代」など。
まえだ‐せいそん【前田青邨】
[1885〜1977]日本画家。岐阜の生まれ。本名、廉造。大和絵・琳派(りんぱ)の技法を独自に消化し、清新・豊麗な画風を確立した。文化勲章受章。
まえだ‐ゆうぐれ【前田夕暮】
[1883〜1951]歌人。神奈川の生まれ。本名、洋造。尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事。「詩歌」を創刊して、明星派に対抗。自然主義短歌といわれる牧水・夕暮時代を現出した。のち、自由律短歌を提...
まえだ‐よういち【前田陽一】
[1934〜1998]映画監督。兵庫の生まれ。「にっぽんぱらだいす」で監督デビュー。風俗喜劇の名匠渋谷実の影響を受け、喜劇映画を量産した。代表作「喜劇・あゝ軍歌」「神様のくれた赤ん坊」など。
まきぐち‐つねさぶろう【牧口常三郎】
[1871〜1944]教育家・宗教家。新潟の生まれ。昭和3年(1928)日蓮正宗に入信し、昭和5年(1930)に弟子の戸田城聖と創価教育学会(のちの創価学会)を設立。昭和18年(1943)、治安...
まきの‐えいいち【牧野英一】
[1878〜1970]刑法学者。岐阜の生まれ。主観主義的な刑法理論を展開、応報刑主義を批判して教育刑主義を唱えた。文化勲章受章。著「日本刑法」「刑法研究」など。
まきの‐しょうぞう【牧野省三】
[1878〜1929]映画監督・製作者。京都の生まれ。尾上松之助主演の時代劇映画で成功したのち、マキノ映画製作所を設立。
まきの‐しんいち【牧野信一】
[1896〜1936]小説家。神奈川の生まれ。私小説「父を売る子」で登場。のち、幻想的作風に転じた。他に「ゼーロン」「鬼涙村(きなだむら)」など。