シェリング【Friedrich Wilhelm Joseph von Schelling】
[1775〜1854]ドイツの哲学者。神秘的直観を重視し、合理主義哲学の限界を批判、絶対者において自然と自我とが合一すると説く同一哲学を主唱。著「先験的観念論の体系」「人間的自由の本質」。
シュトラウス【David Friedrich Strauss】
[1808〜1874]ドイツの哲学者・神学者。ヘーゲル哲学の影響を強く受け、神秘的、超自然的なものを排斥する立場から聖書批判を行い、福音書の内容を神話とする「イエスの生涯」を書いた。
しょう‐こうせつ【邵康節】
[1011〜1077]中国、北宋の学者。共城(河南省)の人。名は雍(よう)。字(あざな)は尭夫(ぎょうふ)。神秘的宇宙観・自然哲学を説き、朱熹(しゅき)らに影響を与えた。著「観物内外篇」「皇極経...
ショーレム【Gershom Gerhard Scholem】
[1897〜1982]イスラエルの思想家。ドイツのベルリンに生まれる。ユダヤ神秘主義研究の第一人者。また、親友だったベンヤミンの書簡集を編纂(へんさん)したことでも知られる。著「ユダヤ神秘主義」など。
ジャーミー【Jāmī】
[1414〜1492]イランの神秘主義的詩人・学者。ペルシア文学古典時代の最後の大詩人といわれる。長編叙事詩「七つの王座」のほか、コーランの注釈や神秘主義者・詩人の伝記を残す。
スウェーデンボリ【Emanuel Swedenborg】
[1688〜1772]スウェーデンの神秘思想家。科学者であったが、霊的覚醒を受けて心霊研究に没頭し、新宗教を創設。著「天界と地獄」「神智と神愛」など。スウェーデンボルグ。
スクリャービン【Aleksandr Nikolaevich Skryabin】
[1872〜1915]ロシアの作曲家・ピアノ奏者。ショパンの影響を受けたピアノ曲から出発し、神秘主義思想に基づく独特な色彩をもつ神秘和音を創始。作品は多数のピアノ曲のほか交響曲「法悦の詩」など。
スルバラン【Francisco de Zurbarán】
[1598〜1664]スペインの画家。写実的・神秘的な宗教画を制作。
つなしま‐りょうせん【綱島梁川】
[1873〜1907]思想家・評論家。岡山の生まれ。本名、栄一郎。「早稲田文学」の編集に従事。胸を病んでから神秘的宗教観に基づく随想を発表、当時の青年層に影響を与えた。著「病間録」「回光録」など。
テレサ‐デ‐ヘスス【Teresa de Jesús】
[1515〜1582]スペインのキリスト教神秘主義者。聖女。アビラ生まれ。修道会カルメル会の改革運動を興し、「跣足(せんそく)カルメル会」を創立した。イエズスのテレジア。著「霊魂の城」「完徳の道...