いしばし‐しあん【石橋思案】
[1867〜1927]小説家。武蔵の生まれ。本名、助三郎。尾崎紅葉らと硯友社(けんゆうしゃ)を創立。作品に「乙女心」「わが恋」「京鹿子」など。
いずみ‐きょうか【泉鏡花】
[1873〜1939]小説家・劇作家。石川の生まれ。本名、鏡太郎。尾崎紅葉の門下。繊細優雅な文体で、独特の浪漫的境地を開いた。小説「夜行巡査」「照葉(てりは)狂言」「高野聖(こうやひじり)」「婦...
いまむら‐しこう【今村紫紅】
[1880〜1916]日本画家。神奈川の生まれ。本名、寿三郎。松本楓湖(まつもとふうこ)に師事し、紅児会を結成。大胆な技法と構図、新鮮な色彩感覚で近代日本画革新に貢献。
かわばた‐やすなり【川端康成】
[1899〜1972]小説家。大阪の生まれ。「新思潮」に発表した「招魂祭一景」で認められ、横光利一らとともに「文芸時代」を創刊。新感覚派として出発。日本ペンクラブ会長。文化勲章受章。昭和43年(...
かんぜ‐てつのじょう【観世銕之丞】
能楽のシテ方観世流宗家の分家の芸名。14世宗家清親(きよちか)の次男、織部清尚に始まる。代々名手が輩出、5世(紅雪)・6世(華雪)は近代の名人。
こま‐きゅうい【古満休意】
[?〜1663]江戸初期の蒔絵師。古満家の祖。徳川家光に召されて、江戸城紅葉山の仏殿の蒔絵を担当。精妙な研ぎ出し蒔絵に特色がある。
ご‐けいし【呉敬梓】
[1701〜1754]中国、清(しん)初の文学者。安徽(あんき)省全椒(ぜんしょう)の人。字(あざな)は敏軒(びんけん)、号は文木(ぶんぼく)。著作「儒林外史(じゅりんがいし)」は風刺小説の源流...
ごつちみかど‐てんのう【後土御門天皇】
[1442〜1500]第103代天皇。在位1464〜1500。後花園天皇の第1皇子。名は成仁(ふさひと)。在位中に応仁の乱が起こった。歌集「紅塵灰集」がある。
さとう‐あいこ【佐藤愛子】
[1923〜 ]小説家。大阪の生まれ。紅緑(こうろく)の娘。詩人のサトウ・ハチローは異母兄。体験的なテーマを扱った家庭小説を、骨太でおおらかなタッチで執筆。「戦いすんで日が暮れて」で直木賞受賞。...
しゅ‐げんしょう【朱元璋】
[1328〜1398]中国、明朝初代の皇帝。在位1368〜1398。廟号は太祖。在位年号により洪武帝ともいう。紅巾(こうきん)軍の一兵卒から身を起こし、華中を支配。続いて元軍を追って全国を統一。...