うたがわ‐とよくに【歌川豊国】
浮世絵師。 (初世)[1769〜1825]江戸の人。本姓、倉橋。通称、熊吉。号、一陽斎。歌川豊春の門下で、美人画や役者の似顔絵で人気を博したほか、挿絵など広い分野で手腕を発揮。また優秀な門下生...
うたがわ‐とよひろ【歌川豊広】
[1773〜1830]江戸後期の浮世絵師。江戸の人。通称、岡島藤次郎。号、一柳斎。豊春の弟子。美人画、草双紙の仇討(あだう)ち物の挿絵を得意とし、肉筆画にもすぐれ、同門の初世豊国とともに歌川派の...
おがわ‐はりつ【小川破笠】
[1663〜1747]江戸中期の蒔絵師(まきえし)。伊勢の人。江戸に移り、俳諧や土佐派の絵画もよくした。蒔絵に鉛・貝・陶片・牙角(がかく)・堆朱(ついしゅ)などをはめ込む破笠細工を創始。作品に「...
おくむら‐まさのぶ【奥村政信】
[1686〜1764]江戸中期の浮世絵師。俗称、源八。絵草紙問屋を経営。紅絵(べにえ)・漆絵・紅摺(べにずり)絵など初期の浮世絵版画の彩色の改良に貢献。浮き絵・柱絵を考案した。
かみや‐そうたん【神谷宗湛】
[1553〜1635]安土桃山から江戸初期にかけての豪商。博多の人。豊臣秀吉の保護を受け、中国・朝鮮・南方諸国と交易。千利休と交わり、茶人としても有名。茶会記録に「宗湛日記」がある。紙屋宗旦。
きしだ‐くにお【岸田国士】
[1890〜1954]劇作家・小説家。東京の生まれ。フランスで演劇を研究。演出家・評論家として日本の新劇運動を指導。文学座創立者の一人。戯曲「チロルの秋」「紙風船」「牛山ホテル」、小説「由利旗江...
さくらがわ‐じひなり【桜川慈悲成】
[1762〜1833]江戸後期の戯作者・落語家。江戸の人。本名、八尾大助。通称錺屋(かざりや)大五郎。別号、芝楽亭(しばらくてい)。多芸多才で知られ、烏亭焉馬(うていえんば)とともに落語中興の祖...
さの‐しんいち【佐野真一】
[1947〜2022]ノンフィクション作家。東京の生まれ。民俗学者宮本常一と渋沢敬三の交流を描いた「旅する巨人」で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。他に、新聞の三行広告を題材にした「紙の中の黙示録...
つが‐ていしょう【都賀庭鐘】
[1718ころ〜1794ころ]江戸中期の読本(よみほん)作者・儒医。大坂の人。上田秋成の師。号、近路行者(きんろぎょうじゃ)など。中国の白話小説を翻案して初期読本の先駆をなした。作「英草紙(はな...
とりい‐きよみつ【鳥居清満】
[1735〜1785]江戸中期の浮世絵師。初世。江戸の人。俗称、亀次郎。2世清倍(きよます)の次男。鳥居家3代目で、紅摺(べにず)り絵による役者絵・美人画のほか、黒本・黄表紙の挿絵でも活躍。