かわかみ‐すみお【川上澄生】
[1895〜1972]版画家。神奈川の生まれ。北アメリカを放浪して帰国後、教職のかたわら木版画を制作。異国趣味の作風で知られ、詩画集などの木版本を刊行。
きむら‐けんかどう【木村蒹葭堂】
[1736〜1802]江戸中期の文人。大坂の人。名は孔恭。通称、坪井屋吉右衛門。別号、巽斎(そんさい)。本草学・絵画・詩文を学び、書画骨董を収集。著「蒹葭堂日記」など。
くうかい【空海】
[774〜835]平安初期の僧。真言宗の開祖。讃岐(さぬき)の人。俗姓、佐伯氏。諡号(しごう)、弘法大師。延暦23年(804)入唐、翌々年帰朝。高野山に金剛峰寺(こんごうぶじ)を建立し、東寺(教...
くさの‐しんぺい【草野心平】
[1903〜1988]詩人。福島の生まれ。「銅鑼(どら)」「歴程」などの詩誌で活躍。蛙を題材にした詩が多いことでも有名。文化勲章受章。詩集「第百階級」「定本蛙」など。
くさば‐はいせん【草場佩川】
[1787〜1867]江戸後期の儒学者・漢詩人。肥前の人。名は韡。字(あざな)は棣芳。江戸で古賀精里に学び、佐賀藩に仕え、詩と絵に長じた。著「佩川詩鈔」など。
クセノファネス【Xenophanēs】
[前565ころ〜前470ころ]古代ギリシャの哲学者・詩人。擬人的神観に反対し、神は一にして一切なるものと説いた。エレア学派の祖とする見方もある。
くつ‐げん【屈原】
[前340ころ〜前278ころ]中国、戦国時代の楚(そ)の政治家・詩人。名は平。原は字(あざな)。楚の王族に生まれ、懐王に仕え内政・外交に活躍したが、讒言(ざんげん)により次の頃襄(けいじょう)王...
くにきだ‐どっぽ【国木田独歩】
[1871〜1908]詩人・小説家。千葉の生まれ。本名、哲夫。新体詩から小説に転じ、自然主義文学の先駆となる。代表作「武蔵野」「源叔父」「牛肉と馬鈴薯」「運命論者」など。
くぼた‐うつぼ【窪田空穂】
[1877〜1967]歌人・国文学者。長野の生まれ。本名、通治。早大教授。新詩社歌人として出発。万葉・古今・新古今の評釈などにすぐれた業績を残した。詩歌集「まひる野」、歌集「土を眺めて」「鏡葉」など。
くぼ‐てんずい【久保天随】
[1875〜1934]漢学者・漢詩人。東京の生まれ。本名、得二。評論・随筆・新体詩などを広く発表。著「白露集」「秋碧吟廬詩鈔」など。