ふるかわ‐こしょうけん【古川古松軒】
[1726〜1807]江戸中期の地理学者・蘭医。備中の人。名は正辰。諸国を旅行し、交通・風俗・物産・史跡などを調査し、「東遊雑記」「西遊雑記」などを著す。幕命で「武蔵五郡の図」などを作成。
フレーザー【James George Frazer】
[1854〜1941]英国の人類学者・古典学者。膨大な資料を駆使して未開文化の風俗習慣や信仰を研究。主著「金枝篇」では呪術(じゅじゅつ)や宗教の進化理論を展開した。
ブリューゲル【Pieter Bruegel】
[1528ころ〜1569]フランドルの画家。寓意を交えた独自の写実的画風で農民風俗を描き「農民ブリューゲル」とよばれた。また、風景画・幻想画にも特異な才能を示した。長男と次男も有名な画家で、長男...
ブーシェ【François Boucher】
[1703〜1770]フランスの画家。明るく甘美な色彩で神話画や風俗画を描き、ロココ絵画を代表する一人となった。タペストリーの下絵、舞台装飾などでも活躍。
プラウトゥス【Titus Maccius Plautus】
[前254ころ〜前184ころ]古代ローマの喜劇作家。ギリシャ新喜劇をまねながら、ローマ市民の風俗を取り入れ、複雑な筋の展開と庶民的ユーモアを特徴とする独創的な作品を書いた。現存作品は「捕虜」「黄...
ほうせいどう‐きさんじ【朋誠堂喜三二】
[1735〜1813]江戸後期の戯作者・狂歌師。本名、平沢常富。通称、平格。狂名、手柄岡持(てがらのおかもち)。秋田藩主佐竹氏の江戸留守居役。恋川春町とともに黄表紙の作風を確立。黄表紙「文武二道...
ホガース【William Hogarth】
[1697〜1764]英国の画家・版画家。風刺的、教訓的な風俗画を多く描いた。
まえだ‐よういち【前田陽一】
[1934〜1998]映画監督。兵庫の生まれ。「にっぽんぱらだいす」で監督デビュー。風俗喜劇の名匠渋谷実の影響を受け、喜劇映画を量産した。代表作「喜劇・あゝ軍歌」「神様のくれた赤ん坊」など。
みたむら‐えんぎょ【三田村鳶魚】
[1870〜1952]随筆家・考証家。東京の生まれ。本名、玄竜。新聞記者などを経て、江戸の文学・演劇・風俗などの研究に専心。著「鳶魚随筆」「江戸百話」「江戸年中行事」など。
みやたけ‐がいこつ【宮武外骨】
[1867〜1955]ジャーナリスト・文化史家。香川の生まれ。本名、亀四郎。大阪で「滑稽新聞」を発行、風俗史・政治裏面史で多数の著作を残した。東大の明治新聞雑誌文庫主任として同文庫の充実に尽力。...