やながわ‐けんぎょう【柳川検校】
[?〜1680]江戸前期の地歌の演奏家・作曲家。柳川流の創始者。大坂の人。地歌三味線の名手として京都で活躍。三味線組歌の破手(はで)組を作曲したといわれる。
やながわ‐しゅんよう【柳川春葉】
[1877〜1918]小説家。東京の生まれ。本名、専之(つらゆき)。尾崎紅葉門下の四天王の一人。作「錦木」「生(な)さぬ仲」など。
やなぎ‐そうり【柳宗理】
[1915〜2011]インダストリアルデザイナー。東京の生まれ。本名、むねみち。宗悦(むねよし)の子。白磁の食器から札幌冬季オリンピックの聖火台まで、幅広い工業デザインを手がけた。代表作に「バタ...
やなぎ‐むねよし【柳宗悦】
[1889〜1961]美術評論家・宗教哲学者。東京の生まれ。雑誌「白樺」の創刊に参加。のち民芸運動を提唱・推進した。昭和11年(1936)東京都目黒区駒場に日本民芸館を設立。
やなぎや‐きんごろう【柳家金語楼】
[1901〜1972]落語家・演芸作家・喜劇俳優。東京の生まれ。本名、山下敬太郎。筆名、有崎勉。陸軍入隊の経験から「兵隊落語」を自作して人気を獲得。多くの新作落語を書いたほか、映画・舞台の喜劇俳...
やなぎや‐こさん【柳家小さん】
落語家。 (3世)[1856〜1930]江戸の人。本名、豊島銀之助。「らくだ」「うどん屋」などの上方落語を東京に移す。夏目漱石が名人と賞賛したことでも有名。 (4世)[1888〜1947]東...
やなぎわら‐びゃくれん【柳原白蓮】
[1885〜1967]歌人。東京の生まれ。本名、宮崎燁子(あきこ)。佐佐木信綱に師事し短歌雑誌「心の花」に作品を発表。情熱的な歌風で知られる。歌集「踏絵」「幻の華」など。
りゅうか‐けい【柳下恵】
中国、周代の魯(ろ)の賢者。本名、展禽。字(あざな)は季。柳下に住み、恵と諡(おくりな)されたことによる名。魯の大夫・裁判官となり、直道を守って君に仕えたことで知られる。生没年未詳。
りゅう‐そうげん【柳宗元】
[773〜819]中国、中唐期の文人。河東(山西省)の人。字(あざな)は子厚。唐宋八家の一人。礼部員外郎となったが失脚、柳州に左遷されたまま死亡。韓愈(かんゆ)とともに古文復興を唱え、田園詩に優...
りゅうてい‐たねひこ【柳亭種彦】
[1783〜1842]江戸後期の戯作者。江戸の人。本名、高屋知久(たかやともひさ)。通称、彦四郎。食禄二百俵の旗本。初め読本(よみほん)を発表。のち合巻(ごうかん)に転じ、「偐紫(にせむらさき)...