あみの‐よしひこ【網野善彦】
[1928〜2004]歴史学者。山梨の生まれ。渋沢敬三の創設した日本常民文化研究所に勤務し、漁村資料の収集を行う。海民・職人など非農業民の世界に着目、従来の農民偏重の歴史学に一石を投じた。著「中...
おう‐してい【王士禎】
[1634〜1711]中国、清代の詩人。新城(山東省)の人。本名は士禛(ししん)。号は阮亭(げんてい)・漁洋山人。銭謙益の影響を受け、神韻説を唱え、新鮮な雅趣に富む詩を作った。詩文集「帯経堂集」...
かいほ‐ぎょそん【海保漁村】
[1798〜1866]江戸後期の儒学者・考証学者。上総(かずさ)の人。名は元備、字(あざな)は純卿など。太田錦城に師事。佐倉藩儒から、のち幕府の医学館の儒学教授。著作に「漁村文話」など。
カサノバ
《Giovanni Giacomo Casanova》[1725〜1798]イタリアの文人。ヨーロッパ各地の貴族の間で漁色・冒険の生涯を送った。フランス語で書いた自伝「回想録」は風俗・文化資料...
かねこ‐みすず【金子みすゞ】
[1903〜1930]詩人。山口の生まれ。本名、テル。大正12年(1923)から「金の星」「童話」などの雑誌で作品を発表。西条八十に認められ、童謡や詩を多数発表するが、結婚後は夫に詩作を禁止され...
カラハン【Lev Mikhaylovich Karakhan】
[1889〜1937]ソ連の外交官。1919年、外務人民委員代理としてカラハン宣言を発表。1924年に中ソ協定、1925年に日ソ協定を結んで両国との国交を樹立、1928年には日ソ漁業条約を締結し...
ギュツラフ【Karl Friedrich August Gützlaff】
[1803〜1851]ドイツの宣教師。東洋布教に従事。漂流日本人漁師に日本語を学び、渡日を企てて失敗。1837年、シンガポールで最古の邦訳聖書「約翰(ヨハネ)福音之伝」を出版。漢名は郭実猟。
けいあん‐げんじゅ【桂庵玄樹】
[1427〜1508]室町後期の臨済宗の僧。長門(ながと)の人。別号、島陰。明に渡り、在明7年ののち帰国。薩摩(さつま)の島津忠昌の帰依を受けて桂樹庵を開き、「大学章句」など朱熹の新注による四書...
そがのや‐ごろう【曽我廼家五郎】
[1877〜1948]喜劇俳優・作者。大阪の生まれ。本名、和田久一。明治37年(1904)曽我廼家十郎とともに劇団曽我廼家を結成、大阪の個性を強く身につけた俳優兼作家として活躍。のちに十郎と分か...
たかさき‐たつのすけ【高碕達之助】
[1885〜1964]政治家・実業家。大阪の生まれ。大正6年(1917)東洋製缶を設立。昭和17年(1942)満州重工業総裁に就任し、戦後は在満日本人の引き揚げに尽力した。昭和30年(1955)...