カルピーニ【Giovanni de Piano Carpini】
[1182ころ〜1252]イタリアのフランシスコ会士。生地コルピニにちなんでの通称。ローマ法皇の使節としてモンゴル帝国のグユク=ハンに謁見。その旅行報告記「実事報告」で東洋の知識を西欧に伝えた。
だいこくや‐こうだゆう【大黒屋光太夫】
[1751〜1828]江戸中期の船頭。伊勢の人。名は幸太夫とも書く。天明2年(1782)米を江戸に回漕(かいそう)中に暴風にあい、アリューシャン列島アムチトカ島に漂着。ロシアに10年間滞留し、エ...
ちぢわ‐ミゲル【千々石ミゲル】
安土桃山時代の天正遣欧使節の一員。肥前の人。本名、清左衛門。ミゲル(Miguel)は洗礼名。有馬晴信の一族。天正10年(1582)伊東マンショらと渡欧し、翌年ローマ教皇と謁見。天正18年(159...
なかうら‐ジュリアン【中浦ジュリアン】
[1568〜1633]安土桃山時代の天正遣欧使節の副使。肥前の人。天正10年(1582)渡欧し、ローマ教皇に謁見。帰国後、イエズス会司祭となり布教につとめたが、長崎で殉教。
はせくら‐つねなが【支倉常長】
[1571〜1622]江戸初期の仙台藩士。幼名、与市。通称、六右衛門。伊達政宗の命を受け、慶長18年(1613)日本を出発して渡欧、ローマで教皇パウロ5世に謁見して通商交渉に当たったが、成功せず...
ビスカイノ【Sebastián Vizcaíno】
[1551〜1615]スペインの対日特派使節。日本近海の金銀島調査と、フィリピン総督の遭難救助に対する謝礼の使として来日。徳川家康・秀忠に謁見し、支倉常長の船で帰航。
ビベロ【Rodrigo de Vivero y Velasco】
[?〜1636]スペインのフィリピン臨時総督。1609年、メキシコへ帰任の途中に難破して日本に漂着。徳川家康に謁見してメキシコとの貿易を依頼され、田中勝介を同行してメキシコに帰った。
マカートニー【George Macartney】
[1737〜1806]英国の政治家・外交官。英国最初の使節として清国に派遣され、1793年乾隆(けんりゅう)帝に謁見、英清貿易の拡大などを求めたが、成功しなかった。
マリニョーリ【Giovanni de' Marignolli】
[1290ころ〜1357]イタリアのフランチェスコ会宣教師。教皇ベネディクトゥス12世の命で、東方布教のため、陸路で中国に赴き、1342年、元の順帝に謁見。
ルブルック【Guillaume de Rubruquis】
[1220ころ〜1293ころ]フランスのフランチェスコ会修道士。1253年、フランス国王ルイ9世の命を受けてモンゴル皇帝のもとに派遣され、カラコルムでモンケ‐ハンに謁見して帰国。中央アジア各地の...