あまのさだかげ【天野信景】
[1663〜1733]江戸中期の国学者。尾張藩士。随筆に「塩尻」がある。
あまのそうほ【天野宗歩】
[1816〜1859]江戸末期の棋士。江戸の人。11代大橋宗桂に入門。近代将棋の定跡の基礎を築いた。七段。後世、棋聖と仰がれる。著に定跡集「将棋精選」がある。
あまのだる【天野樽】
1 天野酒を入れた、片側に柄のついた樽。 2 柄樽 (えだる) のこと。
あまのていゆう【天野貞祐】
[1884〜1980]哲学者・教育者。神奈川の生まれ。京大教授。一高校長・文相などを歴任。カントの「純粋理性批判」を訳す。著「道理の感覚」など。
あまのと【天の戸/天の門】
1 「天の岩戸」に同じ。「ひさかたの—開き高千穂の岳に天降 (あも) りし」〈万・四四六五〉 2 日月の渡る空の道。大空。「秋風に声をほにあげて来る舟は—渡る雁 (かり) にぞありける」〈古今・秋上〉 3 天の川の川門 (かわと) 。「たなばたの—渡る今宵さへ遠方 (をちかた) 人のつれなかるらむ」〈後撰・秋上〉
あまのぬほこ【天の瓊矛】
日本神話で、伊弉諾 (いざなぎ) ・伊弉冉 (いざなみ) の二神が国産みに用いたという、玉で飾った矛。あまのさかほこ。「すなはち—を賜ふ」〈丹鶴本神代紀・上〉
あまのはごろも【天の羽衣】
1 天人が着て空を飛ぶという、軽く美しい衣。「天人の中に持たせたる箱あり。—入れり」〈竹取〉 2 天皇が大嘗会 (だいじょうえ) などの祭事で沐浴 (もくよく) するときにつける湯かたびら。
あまのはら【天の原】
[名] 1 広々とした大空。「—ふりさけ見れば大君の御寿 (みいのち) は長く天足らしたり」〈万・一四七〉 2 日本神話で、天上界のこと。高天原。「—石門 (いはと) を開き神上がり」〈万・一六七〉 [枕]「富士」にかかる。「—富士の柴山木の暗 (くれ) の」〈万・三三五五〉
あまのむらくものつるぎ【天叢雲剣】
三種の神器の一。日本神話で、素戔嗚尊 (すさのおのみこと) が出雲国の簸川 (ひのかわ) 上流で八岐大蛇 (やまたのおろち) を退治したときに、その尾から出たという剣。のちに、熱田神宮に祭られる。別称、草薙剣 (くさなぎのつるぎ) 。→草薙剣
あまのひろし【天野浩】
[1960〜 ]工学者。静岡の生まれ。名古屋大学在学時に赤崎勇の研究室に入り、青色発光ダイオードの開発に寄与。平成26年(2014)、赤崎勇・中村修二とともにノーベル物理学賞受賞。同年、文化勲章受章。