一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う
一人がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということのたとえ。一犬形 (かたち) に吠ゆれば百犬声に吠ゆ。一人 (いちにん) 虚を伝うれば万人 (ばんにん) 実を伝う。
一見旧の如し
一度会っただけで、以前からの友達のように親しくなるということ。
いっけんきろく【一件記録】
ある裁判事件のいっさいの記録をまとめてつづったもの。→訴訟記録
いっけんしゃ【一間社】
神社本殿で、母屋 (もや) 正面の柱間が一つのもの。
いっけんじょう【一見状】
中世の文書の一形式。武士が差し出した着到状・軍忠状の奥または袖に、大将や奉行人が承認したしるしとして「一見了」などと記し、花押 (かおう) を書いたもの。
いっけんまえ【一軒前】
近世の村落で、祭りへの参加や村入用の負担など、一人前の権利および義務を有する家。一戸前。
いっけんや【一軒家/一軒屋】
1 近くに人家がなく1軒だけ建っている家。「村のはずれの—」 2 長屋や集合住宅でなく独立した家屋。一戸建ての家。
いっけんらくちゃく【一件落着】
懸案の事項や課題が解決すること。「これにて—」