- 「駅の中に—な商店街があって」〈百閒・特別阿房列車〉
1 便り。通信。おんしん。
2 「音信物 (いんしんもの) 」の略。
「—に、蛸 (たこ) と辛螺 (にし) と蛤蜊 (はまぐり) と三いろを持たせやりたり」〈咄・醒睡笑・一〉
出典:青空文庫
・・・って、はらはらと衣の音信。 目前へ路がついたように、座敷をよぎる・・・ 泉鏡花「伊勢之巻」
・・・絵葉書を送らる、その音信に、なき母のこいしさに、二里の山路をかけ・・・ 泉鏡花「一景話題」
・・・の花のたえ間をここに音信るるものは、江戸座、雪中庵の社中か、抱一・・・ 泉鏡花「開扉一妖帖」