うるしいし【漆石】
1 黒色で、漆のような光沢のある石。黒曜石 (こくようせき) など。からすいし。 2 石炭のこと。
うるしいと【漆糸】
1 鳥の子紙に色漆を塗って細く切り、綿糸に巻きつけた糸。織物の横糸に使う。 2 絹糸に漆加工を施した釣り糸。
うるしえ【漆絵】
1 漆で描いた絵。単色のものと彩漆絵 (いろうるしえ) とがある。玉虫厨子 (たまむしのずし) の絵飾りは日本最古の彩漆絵。 2 浮世絵で、簡単な彩色を施した紅絵 (べにえ) の髪や帯など黒い部分に、にかわをまぜた墨を用いて漆のような効果を出したもの。
うるしかき【漆掻き】
1 ウルシの樹皮に傷をつけて、にじみ出る生漆 (きうるし) をへらでかきとって採集すること。また、その職人。《季 夏》 2 漆を精製するために、生漆を攪拌 (かくはん) すること。また、その職人。
うるしかぶれ【漆瘡】
ウルシに触れたり接近したりしたときに起こる急性の皮膚炎。赤くはれて湿疹 (しっしん) 状となり、かゆみが激しい。うるしまけ。しっそう。
うるしぐさ【漆草】
ウルシグサ科の褐藻。北海道・本州北部の太平洋岸の岩礁上に着生。長さ0.5〜1メートル。細かい枝が羽状に広がり、黄褐色。硫酸を含むので枯れると青変する。
うるしこし【漆漉し】
漆を精製するとき、こすのに用いる和紙。吉野紙をいう。うるしこしがみ。
うるしざいく【漆細工】
器物に漆を塗って細工をすること。また、その製品。
うるししたじ【漆下地】
漆器の塗りの最初の工程で、刻苧 (こくそ) ・錆漆 (さびうるし) などで下地を整えるもの。
うるしぬり【漆塗(り)】
1 漆を器物に塗ること。また、その器物。漆細工。 2 漆を塗るのを職業とする人。塗師 (ぬし) 。