かえるいくさ【蛙軍】
群れ集まった蛙が先を争って交尾するさま。かわずいくさ。かわず合戦。
かえるおよぎ【蛙泳ぎ】
日本泳法の水府流の泳ぎ方の一。蛙が泳ぐような手足の使い方をする。平泳ぎ。
かえるご【蛙子】
おたまじゃくし。《季 春》
かえるつぼかびしょう【蛙壺黴症】
ツボカビの一種であるカエルツボカビによって起こる感染症。カエルなどの両生類が感染すると大量死を招くことがある。人間には感染しない。アフリカから輸出されたアフリカツメガエルとともに世界中に伝播したとされる。水を介しても広がるため、室内なら消毒も可能だが、野外に放出されると根絶は不可能。 [補説]日本でも平成18年(2006)12月にペットの外国産カエルで発症を確認、翌年6月に野生のカエルで初の感染例が報告された。拡散すると在来の両生類に深刻な影響を及ぼすことが予想され、生態系のバランス破壊が懸念されている。
かえるで【蛙手/鶏冠木】
《葉の形が蛙の手に似ているところから》カエデの古名。「わがやどに黄葉 (もみ) つ—見るごとに妹 (いも) をかけつつ恋ひぬ日はなし」〈万・一六二三〉
かえるとび【蛙飛び/蛙跳び】
⇒馬飛び
かえるにょうぼう【蛙女房】
《蛙の目は上についているところから「目」を「妻 (め) 」に通わせて》夫より年上の妻。かわずにょうぼう。
かえるば【蛙葉】
オオバコの別名。
かえるまた【蛙股/蟇股】
1 蛙がまたを広げたような形のもの。 2 (蟇股)社寺建築で、梁 (はり) や桁 (けた) の上に置かれる、輪郭が山形をした部材。構造上必要な支柱であったが、のちには装飾化した。厚い板状のままの板蟇股と、内部をくりぬいて透かせた本蟇股とがある。
かえるかげんしょう【蛙化現象】
心理学で、好意をもつ相手が、自分に好意をもち始めると、相手に嫌悪を感じる状態。嫌われるかもしれないという不安から起こる自己防衛とみられている。 [補説]名称はグリム童話「蛙の王様」に由来するが、この物語は嫌いだった相手に好意が生じる話で、現象とは逆。