かなぐり捨てる(かなぐりすてる)
の例文・使い方・用例・文例(2)
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・・・――左近はこう咄嗟に決心すると、身仕度をする間も惜しいように、編笠をかなぐり捨てるが早いか、「瀬沼兵衛、加納求馬が兄分、津崎左近が助太刀覚えたか。」と呼びかけながら、刀を抜き放って飛びかかった。が、相手は編笠をかぶったまま、騒ぐ気色もなく左・・・
芥川竜之介
「或敵打の話」
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・・・生活力が盛んでいわゆる日本婦人的慎しみというものは、一旦こうと思うと平気でかなぐり捨てることの出来る人でした。それ故、娘である私とのいきさつに於ても、婦人雑誌で典型づけている母性というものとは、較べものにならない烈しさ、相剋、苦しい愛情の身・・・
宮本百合子
「わが母をおもう」
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