こうたいいやく【抗体医薬】
抗体(免疫グロブリン)が病原体や異物などの抗原を認識するしくみを利用した薬剤。抗癌剤 (こうがんざい) のように正常な細胞まで破壊することがなく、副作用が少ないとされる。抗体医薬品。抗体製剤。抗体薬。 [補説]破傷風菌に感染したウサギから取り出した血清を破傷風患者に注射したのが始まり。現在は、遺伝子工学や細胞融合の技術を使用してマウスなどにヒトの抗体を作らせることができるが、コストや生産規模などの点で課題も多い。
こうたいかく【後退角】
航空機の主翼を、胴体に対して直角より後方へ傾けて取り付けた場合の、翼の角度。
こうたいけんさ【抗体検査】
細菌・ウイルスなどの病原体に対する抗体の有無や量を調べる検査。少量の血液から麻疹 (ましん) ・水痘 (すいとう) ・百日咳 (ぜき) ・HIVなどさまざまな感染症の抗体価を調べることができる。麻疹や百日咳などの場合、抗体価が低いと感染リスクが高まるため、予防接種によって抗体価を上げる必要がある。また、過去の感染の有無、現在の免疫力の程度などもわかる。たとえばHIVの抗体が陽性であればHIVに感染していると判定される。
こうたいこうしょう【交代鉱床】
交代作用で生じた鉱床。接触交代鉱床・熱水鉱床などがある。
こうたいさよう【交代作用】
岩石中に浸透してきたガスや熱水溶液により、既存の岩石の成分と移動してきた物質とが置換され、新しい鉱物ができる作用。→熱水鉱床
こうたいし【交替使】
律令制下、地方官の交替にあたって、前任者が任地で死亡したりして新任者と事務引き継ぎができない場合、新任者の申請によって交替事務を処理するために派遣された臨時の役人。検交替使。
こうたいしき【交代式】
有理式において、その中の任意の二つの変数を交換すると、式の符号だけが変わった式となるもの。
こうたいしき【交替式】
律令制下、官吏交替の際の諸規則などを集成した法令集。延暦交替式・貞観交替式・延喜交替式の3種がある。
こうたいしょく【後退色】
寒色系の色や明度の低い色で、その他の色と対比させると遠くにあるように見える色。濃い緑、濃い茶など。⇔進出色。
こうたいしんきょう【交替神教】
⇒単一 (たんいつ) 神教