小口を利く
利口ぶったことを言う。多少弁舌の才がある。「この商売屋の亭主とみえて、少し小口でも利かうといふ男」〈滑・膝栗毛・六〉
こぐちあつかい【小口扱い】
貨物輸送で、専用の車両を必要としない程度の少量の荷物の運送。
こぐちあり【木口蟻】
一方の木材の端を蟻差しとして、他方の木材に固定する仕口 (しくち) 。主に土台の隅に用いる。
こぐちがき【小口書(き)】
和装本の上または下の小口に、書名・巻数などを書きつけること。また、その書いたもの。
こぐちぎり【小口切り】
物の端を少し切ること。また、長い物を端から順々に切っていくこと。「大根を—にする」
こぐちづみ【小口積み】
煉瓦 (れんが) や切り石などを積むとき、切り口が見えるように積むこと。
こぐちばかま【小口袴】
裾にくくりひものついた袴。天皇が蹴鞠 (けまり) のときなどに着用した。
こぐちぼり【木口彫(り)】
木口を版面とした版木に彫刻すること。また、その木版。→板目 (いため) 彫り
こぐちもくはん【木口木版】
木口に彫刻した凹版。また、その印刷物。版木としてツゲなどを使う。濃淡や諧調が表現できる。西洋木版。→板目 (いため) 木版
こぐちきんゆう【小口金融】
個人や中小零細企業を対象とする小口の融資事業。特に、消費者金融のこと。