さかたさんきち【坂田三吉】
[1870〜1946]将棋棋士。大阪の生まれ。姓は阪田とも書く。独力で将棋を学び、独特の戦法をあみだした。自ら関西名人を名のり、棋界から孤立。死後、名人位・王将位を追贈された。その生涯は「王将」のタイトルで演劇・映画の題材とされる。
さかたし【酒田市】
⇒酒田
さかたしょういち【坂田昌一】
[1911〜1970]物理学者。東京生まれ。名大教授。湯川秀樹に協力して中間子を理論的に研究。電子の自己エネルギーの発散についての理論を起こし、朝永振一郎の繰り込み理論の素地を作った。素粒子の複合模型「坂田模型」を提唱して素粒子論の新段階を開いた。
さかたとうじゅうろう【坂田藤十郎】
歌舞伎俳優。 (初世)[1647〜1709]京都の人。元禄期(1688〜1704)を代表する上方の名優。和事の祖とされる。上方歌舞伎の基礎を築き、作者に近松門左衛門を得て数々の名作を残した。 (4世)[1931〜2020]2世中村鴈治郎 (がんじろう) の長男。平成2年(1990)3世鴈治郎、平成17年(2005)4世藤十郎を襲名。屋号、山城屋。平成21年(2009)文化勲章受章。
さかたのきんとき【坂田金時】
平安後期の武士。相模足柄山に生まれたと伝えられる。幼名、金太郎。源頼光の四天王の一人。後世の御伽草子などで伝説化され、五月人形となって残る。浄瑠璃・歌舞伎では快(怪)童丸の名で登場する。生没年未詳。 [補説]「酒田」とも、また、「公時」とも書く。
さかたもけい【坂田模型】
昭和30年(1955)、日本の物理学者坂田昌一が提案した素粒子に関する複合模型。陽子、中性子、Λ (ラムダ) 粒子を基本粒子とし、すべてのハドロンはこれらの粒子および反粒子を組み合わせた複合粒子であるとした。坂田モデル。
さかたモデル【坂田モデル】
⇒坂田模型
さかたえいお【坂田栄男】
[1920〜2010]囲碁棋士。東京の生まれ。昭和36年(1961)から本因坊のタイトルを7連覇し、名誉本因坊の資格を取得するなど、多くのタイトルを獲得。「カミソリ坂田」「シノギの坂田」などと称され、一時代を築いた。著書に「坂田一代」など。平成4年(1992)文化功労者。