三界に家無し
広い世界のどこにも、身を落ち着ける場所がない。→女 (おんな) は三界に家無し
三界の首枷
1 過去・現在・未来にわたり自由を束縛するもの。また、現世の苦悩のもととなるもの。恩愛の情の類。 2 《「子は三界の首枷」という諺から》子供。「—はみな片付けたりと」〈浮・万金丹・一〉
さんがいいっしん【三界一心】
「三界唯心」に同じ。
さんがいがさ【三蓋笠】
《「三階笠」とも書く》馬標 (うまじるし) や紋所の名。3層に重なった笠を側面から見た形を図案化したもの。
さんがいかたく【三界火宅】
《「法華経」譬喩品 (ひゆぼん) の「三界安きこと無し、猶 (なお) 火宅の如 (ごと) し」から》迷いと苦しみに満ちた世界を、火に包まれた家にたとえた語。三界の火宅。
さんがいしょてん【三界諸天】
仏語。三界に属する諸種の天。欲界に六欲天、色界に四禅天、無色界に四天がある。
さんがいびし【三蓋菱】
《「三階菱」とも書く》紋所の名。3層に重ねたひし形を図案化したもの。
さんがいぼう【三界坊】
世の中をさまよい歩く者。放浪者。乞食 (こじき) 坊主。「我はこれより—」〈浄・女夫池〉
さんがいまつ【三蓋松】
1 枝葉が3層に重なった松。 2 《「三階松」とも書く》紋所の名。1を側面から見た形を図案化したもの。
さんがいむあん【三界無安】
《「法華経」譬喩品 (ひゆぼん) の「三界安きこと無し、猶 (なお) 火宅の如 (ごと) し」から》現世は苦痛に満ちていて、少しも安心ができないということ。