すずきぼくし【鈴木牧之】
[1770〜1842]江戸後期の文人。越後の人。本名、儀三治。牧之は俳号。越後の雪を中心として記述した「北越雪譜」は著名。
すずきみえきち【鈴木三重吉】
[1882〜1936]小説家・童話作家。広島の生まれ。夏目漱石の門下。短編「千鳥」で認められ、大正7年(1918)児童雑誌「赤い鳥」を創刊、児童文学の発展に尽力。小説「小鳥の巣」「桑の実」など。
すずきもさぶろう【鈴木茂三郎】
[1893〜1970]政治家。愛知の生まれ。新聞記者から無産運動に身を投じ、人民戦線事件で検挙された。第二次大戦後日本社会党の結成に参加。党内左派の中心となり、昭和35年(1960)まで党委員長を務めた。
すずきもんど【鈴木主水】
享和元年(1801)内藤新宿の遊女白糸と情死した武士の名。また、その事件を主題とした戯曲や歌謡。歌謡では踊り口説 (くど) きなどに今も残り、歌舞伎では嘉永5年(1852)江戸市村座初演の3世桜田治助作「隅田川対高賀紋 (すみだがわついのかがもん) 」などがある。 久生十蘭の時代小説。昭和26年(1951)発表。同年、第26回直木賞受賞。昭和35年(1960)テレビドラマ化。
すずきりゅうじ【鈴木竜二】
[1896〜1986]新聞記者。東京の生まれ。国民新聞の社会部長、政治記者として活躍後、昭和11年(1936)プロ野球球団大東京軍の代表に就任。昭和16年(1941)日本野球連盟専務理事。昭和27年(1952)から32年間セリーグの会長を務めた。
すずきしゅんいち【鈴木俊一】
[1910〜2010]政治家。東京の生まれ。昭和8年(1933)内務省に入省。昭和34年(1959)東京都副知事に就任、東京オリンピックを担当。昭和54年(1979)より4期にわたり都知事を務めた。
すずきあきら【鈴木章】
[1930〜 ]化学者。北海道の生まれ。有機化合物の合成で、根岸英一が開発した根岸カップリング反応に改良を加え、ホウ素を用いる鈴木カップリング反応を開発した。平成22年(2010)、ヘック・根岸英一とともにノーベル化学賞を受賞。同年、文化勲章受章。
すずきカップリングはんのう【鈴木カップリング反応】
有機化合物の合成にパラジウムを触媒として用いるクロスカップリング反応の一つ。根岸カップリング反応で使われた亜鉛に代わり、化学反応のある段階において、ホウ素を含む有機金属化合物が一時的に接着剤に似た役割を担い、さまざまな有機化合物の炭素どうしを選択的に結びつける。昭和54年(1979)に鈴木章、宮浦憲夫らにより発見。有機ホウ素化合物は一般的な有機金属化合物に比べ、水や空気に対して安定していて扱いが容易であり、かつ副生成物の毒性が低いため、天然物の全合成、医薬品や農薬、電子材料などの製造に広く応用されている。平成22年(2010)、鈴木は同業績により、根岸英一、ヘックとともにノーベル化学賞を受賞した。鈴木宮浦カップリング反応。鈴木宮浦反応。鈴木クロスカップリング反応。鈴木反応。
すずきクロスカップリングはんのう【鈴木クロスカップリング反応】
⇒鈴木カップリング反応
すずきは【鈴木派】
自由民主党の派閥の一。宏池 (こうち) 会の昭和55年(1980)から同61年における通称。会長は鈴木善幸。→宮沢派