1. 実際には鳴っていないのに聞こえるような気がする音。また、鳴らそうとしないのに、たまたま鳴ってしまう楽器の音。

    1. 「風が吹きつけたり、小僧の手が障ったりして、—を出す事があります」〈漱石吾輩は猫である

  1. いつわりの言葉。うそ。「—を吐く」

  1. 鳥などの鳴き声をまねて出す声。なきまね。

    1. 「夜をこめて鳥の—ははかるとも世に逢坂の関は許さじ」〈・一三六〉

実際よりも高くつけている値段。かけ値。

「飾りたる烏帽子 (えぼし) の内、いづれか所望候ぞ、よきもあしきも—なし」〈浄・烏帽子折〉

[名](スル)寝たふりをすること。そらねむり。嘘寝。「—して聞こえないふりをする」
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