丈高し
歌学の用語。気高くのびのびしている。崇高で壮大な美しさがある。「詞も姿もことの外に—・く、又景気もあり」〈無名抄〉
丈なす
身長と同じくらいの長さである。「—黒髪」
竹植うる日
陰暦5月13日。この日に竹を植えると枯れないという中国の俗信がある。竹酔日 (ちくすいじつ) 。《季 夏》「降らずとも—は蓑 (みの) と笠 (かさ) /芭蕉」
竹に油を塗る
よく滑るところから、口が達者なことのたとえ。
竹に雀
1 竹にスズメのいる図柄。日本画の画題。 2 取り合わせのよいことのたとえ。 3 紋所の名。笹竹 (ささたけ) で丸を作り、その中にスズメが向き合っているもの。上杉氏・長尾氏・伊達氏などが用いた。
竹八月に木六月
竹は陰暦8月に、木は陰暦6月に伐採するのが最もよいということ。
竹を割ったよう
《竹は一直線に割れるところから》気性のさっぱりしているさま。「—な性格の人」 [補説]「竹を切ったよう」とするのは誤り。
たけじざいてん【他化自在天】
仏語。六欲天の一。他の欲望を自在に受けて楽しむことができるところとされる。自在天。→天魔