手を翻せば雲となり手を覆せば雨となる
《杜甫「貧交行」から。手のひらを上に向けると雲がわき、手のひらを下に向けると雨が降る意》人情が変わりやすく、頼みがたいことのたとえ。
手を広げる
仕事などの範囲を広くし、規模を大きくする。「関西方面に取引の—・げる」
手を回す
1 手段をめぐらす。「あれこれ—・して支援する」 2 手を尽くして探索する。「方々に—・して調達する」 3 ひそかにはたらきかける。「事件が明るみに出ないよう—・す」
手を結ぶ
「手を握る」に同じ。「官民が—・ぶ」
手を揉む
1 もみ手をする。懇願や謝罪をするときの動作にいう。「—・んで愛想笑いを浮かべる」 2 両手をすり合わせる。喜んだりくやしがったりしたときの動作にいう。「足を踏み反り、—・み、目を大きに見暉かして」〈今昔・一七・三七〉
手を焼く
うまく処理できなくて困る。てこずる。もてあます。「反抗期の子供に—・く」
手を緩める
それまできびしく扱っていたのをゆるやかにする。「攻撃の—・める」
手を汚す
好ましくないことを、自ら行う。
手を分かつ
別れる。また、関係を断つ。「埠頭 (はとば) まで送って、—・った」〈蘆花・思出の記〉
手を煩わす
他人の世話になる。やっかいになる。「結婚式の司会に友人の—・す」